私が知ることと、知らなくていいこと

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昨日の夜から、
押入れの中の物の
断捨離を始めました。

と言っても、
昨日は天袋の
ふすま一枚分の
中に入っているものを
外に出しただけで、
本格的にやるのは
今日これからなんですけどね。

1年に1度、
開けるか開けないか
くらいの場所なので、
私も忘れていたものが
出てきます。

そこから
ビジネスバッグがひとつ
出てきました。

長男がこの間、
「スーツを着たときに、
持つ鞄がない」
と言っていたのを思い出し、
早速写真を
送ってみました。

朝起きたら、
長男から返事が
返ってきていました。

朝の4時半に。

その時間まで
起きていたのかもしれないし、
その時間に
起きたのかもしれないし、
よくわからなかったので、
すぐにこちらからは、
返事を返しませんでした。

一緒に暮らしていないと、
どんなペースで
生活しているかは、
全くわからなくなります。

けれどそれは、
不安材料になるのではなく、
「あぁ彼はもう、
自分で自分の生活を
しているんだなぁ」
と、
改めて
私の目の届く範囲の外で
生活しているということを
感じるきっかけと
なりました。

そして、
タブレットで
長男のメールを見てから
部屋を出ると、
洗面所とお風呂場の
電気がつけっぱなし。

おそらく次男が、
昨日私が寝てから、
お風呂に入って
そのまま消すのを
忘れたのでしょう。

私の方が先に寝るので、
もはや何時に彼が
お風呂に入ったのかも
わかりません。

電気については、
今朝から
「つけっぱなしになってたよ。
消すようにしてね。」
とだけ
笑顔で伝えるつもりですが、
何時にお風呂に入ったのか。
なんてことは、
きくつもりはありません。

私がそれを知る必要性は
ないから。

彼はすでに、
あまり夜遅くになると、
音で近所迷惑になるということを
知っている。

知ったうえで、
自分なりに判断し、
行動しているのであれば、
わざわざ
私が翌朝になって、
お風呂の時間をきいて、
注意したり、
何か言ったりすることは
ないからです。

そうやって、
無関心ではないけれど、
目の届く範囲にはありながら、
少しずつ
私の管理から
離れていくこと、
私も関わりすぎないように
していくことで、
次男もまた、
巣立ちに向けて
準備していくんだと
思っています。

今は試験期間中ですが、
いつバイトをして、
いつ勉強をして、
どう過ごすのかは
完全に次男に委ねています。

勉強しなくちゃ。
とは思っているようですが、
彼女との時間も
つくらなくてはいけないし、
欲しいものや使いたいことが
たくさんあるようで、
バイトもしなくちゃ。
貯金もしなくちゃ。
で、
次男は次男なりに
大変そうです(笑)。

もしも
彼から相談があれば、
気持ちよく私は受けるでしょう。

けれども、
相談してこないということは、
彼は困っていないということだから、
私の方から勝手に、
彼の領域に入り込んで、
あれこれ言ってはいけないんだと
考えています。

どうして
相談してこないことが、
困っていないということだと
わかるのかといえば、
もうすでに親子間で、
必要なことは
きちんと話してくれる、
私も否定せずに
しっかり聴くことができる。
という関係性を築いているし、
それを
お互いがわかって、
相手を信頼しているから。

子どもが大事なことを
話してくれていないのではないか。
と思うのであれば、
問い詰めて
話させるのではなく、
話してくれるチャンスの
自分自身の聴き方を変え、
どんな話も
安心してできる相手として
子どもに認めてもらうことです。

時間はかかりますが、
それを積み重ねていくことで、
安心も、信頼も
手に入れることが
できるようになります。

お子さんが話してくることに、
心から注意を向けて、
聴いていますか?

自分が次に
何を言おうか、
どうやって
言い聞かせようか、
どうやって
何かに気付かせようか、
そんなことを考えながら
聴いたりしていませんか?

子どもの話を聴きながら、
何かを考えれば考えるほど、
子どもへの注意は
それて行き、
話す側の子どもを、
「お母さんは自分のことには
関心がないんだ」
とがっかりさせることになり、
それが続くと子どもは、
お母さんに話す楽しさを見失い、
いずれ何も話さなくなります。

そうすると、
子どもが何を考えているのかが、
だんだん見えなくなっていき、
不信感や不安が
大きくなっていきます。

だから、
子どもの行動を
いちいち確認しなければ
気が済まなくなり、
必要以上に
子どもを監視したり、
子どもが嫌がるところばかりに
関わったりしていき、
親子の溝は
深まっていきます。

自立した子どものことを
必要以上に心配しなくていいように、
これから自立に向かう子どもの、
妨げにならないように、
まずは「聴く」こと、
子どもを否定したり、
批判したりせずに、
そのままを「聴く」ことから
始めてください。

子どもの本当の姿が
見えるようになってきたら、
不安は減っていきます。

頑張っている姿が
見えるようになったら、
信じてあげられるようにも
なっていきます。

子どもがちゃんとするから、
不安がなくなり、
信じてあげられるのでは
ありません。

自分がまず、
子どもの存在を
そのまま認め、
彼らの言葉を
そのまま「聴く」ことが
できるようになるから、
不安がなくなり、
信じてあげられるように
なるのです。

子どもとの関係性を
良くしようと思ったら、
まずは「聴く」こと。

やり方がわからない、
うまくできない、
続かない。

そんなお悩みがあれば、
いつでもご相談くださいね。

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