どうして子どもは私の言うことをきかないのか

毎日を生きていると、
世の中には、
「そんなこと当たり前だろう」
と思うようなことが
通じない人が
たくさんいます。

人としてどうなの?
と思うようなことを
する人がいて、
腹が立ったり
呆れたりすることも
あるでしょう。

けれども実は、
そういう人が
自分の周りにいることが
おかしいのではなく、
そもそも社会というのは
そういう人が
たくさんいて当たり前の世界なんです。

こういう立場だから、
こういう仕事だから、
こんな風に行動して当たり前じゃないか。

たくさんの人が思ったとしても、
その、たくさんの人の意見が
正しいわけではありません。

どちらが正しくて、
どちらが間違っているのか。
という視点で考えることではなく、
その人がしたことは、
単なる事実に過ぎないし、
こちらで勝手に誰かに期待をしたけれど、
事実はそうではなかった。
というだけのことなんです。

そしてそれは、
そのまま子育てや家族にも
当てはまります。

赤の他人なら、
そこで腹が立っても、
せいぜい裏で
悪く言うくらいで
終わりになりますが、
家族はそうはいきません。

本人が行動を変えるまで
言いつづける。
相手が我が子だったら、
強制的に
考えを変えさせたり
行動を変えさせたりして、
「自分が正しい」と
思っているに過ぎない、
単なる自分の思い込みに、
従わせようとしてしまいます。

いくら大多数の人が
同じように考えていることであっても、
自分がその基準で
生きてきたとしても、
自分の考えていることや
していることが
100%正しいとは
限らないのです。

相手には、
相手が正しいと思っていることが
必ずあります。

自分と違うからといって、
間違いではないのです。

頭ではわかっているけど、
気持ちでは納得できない。
と感じていませんか?

それは、
相手を尊重する。
ということを
していない自分を
正当化しているだけなのかも
しれません。

もしも
自分の方が少数派になり、
周りの人たちが
みんな自分とは違うことを
当たり前のようにし始めたとき、
それでもあなたは、
自分が正しい。
と思っていることを
貫きとおすことが
できますか?

それでもまだ、
自分は正しい、
周りは間違っている。
と言いつづけるのでしょうか?

子どもだからといって、
やっていることが
未熟だからといって、
それが間違いだと
決めつけることはできないし、
親の期待通りに
行動することを求めては
いけない。

子育てとは、
それを理解した上に
成り立つものなのです。

そこが理解できていない、
そこが納得できていないのなら、
まずは
自分が人を尊重する
違いを受け止める。
ということが
出来る人になり、
子どもや家族に対しても、
そう接することが
出来る人になることが
先なのです。

子どもの築いている
人間関係。

子どもの勉強への
取り組み方。

子どもの日々の生活の
過ごし方。

パートナーの行動。

パートナーの考え方。

すべて、
どちらが正しくて、
どちらが間違っている。
という考え方を
適用することは
できないものばかり。

あるのは、
自分はこう思っている、
あなたはそう思っているんだね。
この子はこう考えているんだ。
という事実のみです。

自分と人とは、
いくら相手が
家族や我が子であっても、
「違う」ということ。
「違う」のが当たり前。
という前提に立ち、
お互いが
相手を批判したり
否定したりせずに
相手の意見を聴き、
着地点を見出していくのが、
コミュニケーションです。

そこを理解し、
それができるようになっていかないと、
いつまでたっても、
いろんなことに
腹を立て、
いろんなことに
理不尽さを感じ、
「どうして自分は、
こんなに思い通りにならない人生を
歩んでいるんだろう」
としか
思えない生き方を
することになります。

苦しく辛い状況を
変えることができるのは、
周りの人ではなく、
自分自身です。

というより、
変えられるのは、
自分自身しかいないのです。

自分が間違っている。
というわけではなく、
相手が間違っているわけでもない。

それぞれが
それぞれの信念や
想いに基づいて
行動しているだけ。
ただそれだけなのです。

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