この家に生まれて良かった

子育てって、
小さい頃はあれこれと
「お世話」もあったし、
子どもたちに
教えていかなければならないことが
たくさんあったから、
子どもたちに関わることが
多かったように
思います。

けれど、
一度教えて
できるようになったことは、
どんどん私の手からは
離れていくし、
何でも教えてやらせて管理して。
ではなく、
基本ができるようになれば、
そこからはどんどん
自分でさせることを増やしていきました。

子どもたちが高校生になるころには、
だいたいのことは
自分でできるようになったし、
説明すれば
初めてのことも
できることが多いし、
失敗しても
それほど困ることなんて
あんまりないし、
気付けば
私が子育てらしいことをすることって、
ほとんどなくなったように
思います。

今私がしていることって、
できるときだけごはんを作ること。
頼まれたことを、
できるときだけすること。
話しかけられたら、
手を止めてゆっくり話を聴くこと。
自分が楽しく生きて、笑顔で過ごすこと。

こうやって書くと、
聴くこと以外は、随分自分勝手に
やってます。

子どものために
何かしないといけない。
と思ってはやっていないのです。

するかしないかは、
私次第で、
私の都合次第。

でも、
自分の勝手にするから、
自分の人生を自分のものさしで生きているから、
子どもの人生に
無理に立ち入らず、
子どもの勝手を
それでいい。と言えるんだと
思っていますし、
子どもの人生を
手放しで応援できるのだと
思います。

ただし、
自分の勝手だからといって、
自分の気持ちや意見を、
子どもに押し付けたりは
していません。

子どもには、子どもの人生があります。
それは、親が管理するものではなく、
親として尊重していくもの。

そんな子育てを続けていたら、
ことあるごとに
息子たちから、
「オレ、この家に生まれてよかった」
と言われるようになりました。

この家に生まれてよかった。
ってことは、
このおかんでよかった。
ってことだよね?

そう思うから、
今までの苦労だってなんだって、
全部許せるような気持ちに
なってきます。

この家に生まれてよかった。
このおかんでよかった。

それは、
おかんにとって
最大の賛辞。

苦労は帳消しだし、
おかんやってきてよかったと
思えるし、
幸せを感じられるし、
こちらこそ、
あんたたちでよかったよ。
って思える(まだ言ったことないけど)。

もちろん、
手を出したくなること、
口を出したくなること、
あれこれありましたが、
少し我慢して、
見守ることを続けてきました。

それは簡単なことでは
ありませんでしたが、
それを継続することが
できるようになった先に、
子どもの自立も
親離れ子離れも
あると思っていたから
頑張れました。

いつまでも
子どもをコントロールしていては、
子どもに
自分でやっていく力は
つきません。

中学生くらいからそろそろ。
高校生になったら、
しっかりと。
手を放していくことで、
子どもはぐんぐん
自分で成長していきます。

「○○しなくてはいけない」
で自分を縛ってしんどくなるより、
できることだけする。
基本は子どもにさせる。
そして耳だけしっかり傾ける子育て、
やっていきませんか?

親がすることは、
子どもを管理することでは
ありません。

子どもが自分の力で学び、
成長していくのを
見守り背中を押してあげること。

成長していく子どもの
お手本となるような生き方を
して見せてあげること。

この春無事に
大学が決まった長男が、
いよいよ私から巣立っていきます。

2年がかりの受験生活は、
気づきも多く、
親としてたくさんのことを
学んだ時間でした。

そんな時間をくれた長男には、
本当に感謝です。

彼は、
いろんなことを心配し、
おかんが淋しくならないか
気にかけてくれていました。

本当に優しい子に
育ってくれました(涙)。

「おかんは、
淋しいとは思ってないよ。
それよりも、
これから見せてくれる成長の方が
楽しみで、ワクワクするよ。」

そう言うと、
彼はまた、
「この家に生まれて良かった」
と言ってくれました。

これからは
また新しい親子関係の始まりです。

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