これでよかった

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昨日の台風は、
大丈夫でしたか?

学校が休校になったから。
って
次男が友達の家に
行ってしまっていたので、
私はマンションで一人だったので、
本当に怖かったです。

最初は、
「今回は昼間だからよかったね」
とか言ってましたが、
あんなにすごい台風、
生まれて初めてでした。

うちのマンションは、
屋根がはがれて飛んでいき、
一部が車にも落ち、
集合玄関の自動ドアは倒れ、
あちこちのフェンスも倒れ、
ベランダの仕切り板は破れ、
風でできた窓枠の隙間から
雨水が家の中に入ってきて、
床が水浸しになり、
6月の地震よりも、
被害にあった感は大きいです。

次男も帰宅してから、
「友達の家の壁が落ちた」
と言っていました。

みなさまがどうかご無事でありますように。

こういう時には、
確かに被害はあるんだけれども、
どんな時も、
○○でなくてよかった。
と思うようにしています。

車の屋根は少しへこんだけれど、
ガラスが割れたり、
乗れないほどつぶれたりしてなくてよかった。

雨水は入ってきたけど、
窓ガラスは割れなくて良かった。

いろいろショックではあります。

でも、
これで済んでよかった。

長男も、次男も無事だし、
私も怪我はしていない。
そして、
家がちゃんとある。

片づけはちょっと大変かもだけど、
すぐまた元の生活に
戻れるほどでよかった。

「これでよかった」
で言葉や思考を締めくくると、
気持ちも前を向きます。

それは子育てだってそう。

思うように勉強してはくれないけど、
宿題だけはなんとかやってる。

宿題はしないけど、
なんとか学校には行ってる。

学校には行けてないけど、
家で家族とは話ができている。

発達障害だけど、
少しずつ自立はしてきている。

言うことは全くきかないけれど、
毎日を楽しんで生きている。

部屋に引きこもっているけど、
とにかく生きている。

病気だけど、
とにかく今は、生きている。

いつも、
今の状態が最悪なのではない。
そう思ってみることは
できるのです。

そして、
これで済んでよかった。
このくらいでよかった。
と感謝することができます。

屋根は、修理すればなおります。
雨が入り込んだ床も、
何とかなるでしょう。

発達障害だって、
うまく付き合っていく方法は、あるし、
出来ないところに
目を向けるより、
できるところを伸ばすこと、
ないことよりも、
あるものを
考えて、
接していくことは、できる。

どんなことも、
今から前を向いて進まない理由には、
ならないし、
生きている以上、
自分の力で顔をあげて、
前を向いて、
とにかく一歩を踏み出して、
前に歩かなければ
ならないのです。

だって、
自分には、まだ命があるのだから。

命はあるけれど、
限りはあって、
いつか終わりはやってくる。

その時後悔しないように、
今を生きる。

高校時代に出会った
一冊の本があります。

それは、
乳がんと闘い、
最後まで自分らしく生きた、
ジャーナリストの
千葉敦子さんの本。

彼女の著書のタイトル、
「よく死ぬことは、よく生きることだ」
は、それからずっと
私の中に響いています。

最後に後悔せずに、
「あぁ私の人生楽しかった!」
と言って死ぬために、
今をよりよく
一生懸命生きている。

よく死にたいからこそ、
よく生きようとしています。
だからいつも、
「生きる」ということに
執着しているのかもしれません。

台風一過。

今日からまた一歩、
前に踏み出します。

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