しんどいから学校行かない。

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連休明けの昨日、
次男は朝から体調が悪くて
学校を休みました。

体調が悪いといっても
軽い風邪のような感じで、
熱も微熱。
あとは体がだるく、重いとのこと。

昔人間のおかんなら、
無理をして学校に
行ってしまうレベルです。

でも、
そこで頑張っていくことが、
本当に正解なのか。

大人になり、
想像以上に無理がきかなくなった今、
改めて考えるようになりました。

確かにその日一日は、
やり過ごせるかもしれない。
けれど、
体調が万全でない状態で
学校に行ったとしても、
授業に集中することはできないし、
学校や、行き帰りに
インフルエンザなど、
別の病気をもらって帰ってくるかも
しれない。

そのしんどさの積み重ねで、
いつかどこかで
ポキッと折れてしまうかも
しれない。

そう思うと、
軽いうちにゆっくり休んで、
体調を整えたほうが
長い目で見たら得策。
と思えるようになりました。

それに気づいてからは、
高い熱が出ていなくても、
本人から「しんどいから休む。」
という訴えがあるときは、
休ませるようにしています。

子どもの体調の
本当のところなんて、
本人にしかわからないものですし、
ひどい風邪の予兆だったりもしますから、
油断はできません。

見た目には、
しんどそうに見えなくても、
それだけで判断は
しないってことです。

長男が小学4年生のとき、
学校からしんどそうにしながら
帰ってきました。

本人に聞くと、
昼頃からしんどくなり、
先生に訴えたのに、
「あなたはいつも元気だし、
しんどいはずはない。」
と言って、
しんどさを信じてくれなかったそうです。
それで早退もできず、
いつも通りに授業を受けて、
帰宅したのですが、
その夜から高熱を出し、
インフルエンザと判明しました。

おそらく、熱が出る前の段階から、
相当しんどかったのだと思います。
けれど普段から、
元気。というか、
特性もあり、じっとしていることができないので、
そうは見えなかったのでしょうね。

このことも、
彼が担任の先生を
信用できなくなった
原因のひとつでした。

「しんどい」
目には見えないし、
体温計にも表れない、
子どもの言う「しんどさ」。

それをどう信じてあげるか、
それは親の課題です。

よく、
「しんどい」というから
はいはい、と休ませていたら、
不登校になるのでは。
ということを聞きます。

それで休むことを
認めたとしても、
休むことが不登校に繋がったりは
しません。

休みがちになり、
不登校になるのは、
そもそも
学校に行きたくない、
いけない理由があるからであり、
その理由を
子どもの話を「聴く」ことで、
ゆっくり気長に見つけていき、
対応していければと
おかんは考えています。

すぐに聴きだして、
すぐに対応して、
すぐに学校に戻すことが
本人にとっていいのかどうか。ですし、
本人だって、
すぐには言えない理由があるかもしれませんし、
本人にはうまく説明できない理由なのかも
しれません。

学校に行きたくない、
いけない理由があるのに、
「休んではいけない」
と言って
学校に追い立てるから
どうしても行けなくなり、
不登校になるということも、
あるでしょう。

そもそも、
学校やクラスの状態が、
本人にとって
どうしても苦痛なのであれば、
学校に行かないのも
ひとつの選択肢です。

そしてその苦痛を感じる程度は、
人によって異なり、
鈍感な人もいれば、
驚くほどに敏感な人も
いるのです。

親子だからといって、
自分の感覚を
子どもに押し付けないこと。

少し頑張れば、
乗り越えられるくらいの苦痛は、
家庭が子どもをしっかりと
受け止めてあげられる
いい環境であれば、
子どもは自分の力で
乗り越えようとしていきます。

けれど、
それ以上の苦痛なのであれば、
それは仕方がないでしょう。

また、
家庭や親子関係が
うまくいっていないと、
子どもがエネルギーを
補給する場がなくなりますので、
そもそも
外で頑張ることができなくなり、
ちょっとしたことで
学校に行けなくなったり、
不登校になったりします。

大事なのは、
子どもが安心して過ごせるおうちが
あること。

学校に行く、行かないを含めて、
子どもファーストの視点で
見守れるかどうか。

よそと違うやり方で
子どもが成長していくことを
受け止める親の覚悟。

さて、
今朝の次男が
どんな様子で起きてくるのか、
見守りたいと思います。

学校に元気に行けるというのは、
当たり前ではなく、
有難いこと。

でも
行かなくてはならない。
ということでは
ないとおかんは思っています。

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