子どもを思う。子どもの目線になる。

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次男は、
1年生の3学期から、
水筒を放置しています。

中身が入っているままで、
そのまま置いているのです。
いつからか、
そこにお茶(らしい)ペットボトルが
加わりました。

もちろん私は、
ずっと声をかけ続けていて、
本人も、
片づけなければとは
思っているらしいのですが、
そのままずるずると
今日に至り、
もはや
開けるのも恐ろしい状態に
なってしまいました。

もう完全に、
開けるタイミングを逃してしまって、
どうにもならない様子です。

こんなことなら、
さっさと開けておけばよかった。
とは、感じているみたいです。

それは、
時々、
次男の様子を見て、
機嫌のいい時に、
笑顔で「これどうすんの?」
と声をかけたときの様子で、
わかります。

もはやおかんに
怒られないのを知っているから、
反発もしないし、
「えへへへ」
と笑いながら、
「もう後戻りできない」
とか言ってます。

後戻りどころか、
前に進んでないっちゅうねん。

と笑顔で突っ込んでも、
笑ってます(苦笑)。

それ以外の、
大量の服の残骸や、
お菓子の食べた残骸を
早く片付けてほしいと
伝えているのに、
できていないことを
指摘すると、
「悪い」
「ごめん」
とちゃんと謝ってきます。

もちろんこちらも、
彼がイライラしたり、
していないときに、
笑顔で、
あるいはメールで指摘するようにして、
繰り返し責めないようにはしています。

一応、
何とかしなきゃ。
と思っているのは
わかるので、
しつこく本人がするまで
言いつづける。
とかはしていません。

おかんが気をつけていることは、
日頃から
彼の話を聴くことに重点を置き、
信頼を得ておく。

言いたいことほど、
状況を選んで、
冷静に短く1回だけ伝え、
するまで繰り返し言ったり、
していないことを
責めたりはしないように
気をつける。

この2つです。

やっぱり人は、
自分が信頼している人の言葉しか、
聴く耳をもちませんからね。

それは子どもだって同じで、
親の言うことに耳を貸さないときは、
親のことを信頼していないことが
多いです。

信頼してもらおうと思ったら、
まずは子どもの言葉に、
真剣に耳を傾けること。

子どもの思いを、
受け止めようと努力すること。

理解しようと努力すること。

自分のことを全力で、
理解し、受け止めようとしてくれる人のことを、
子どもも信頼してくれるのだと
思います。

イソップ童話で、
キツネとツルの話が
ありましたよね。

これは、
遊びに来たツルに、
キツネがお皿に入れて
食事を出したので、
くちばしのあるツルは
食べられず、
怒ったツルは、
今度はキツネを家に招いて、
細長いびんにきつねの好物を入れて出し、
仕返しをした。

という、因果応報のお話ですが、
私たちもキツネやツルと同じように、
子どもではなく、
自分に合わせて
行動したり、
何かを提供したりしていることが
多いです。

そのやり方では
子どもは受け取れないのに。

これでは、
コミュニケーションは
成り立ちません。

だから子どもは反発して、
自分の行動を
押し付けてくる。

結局、
子どもが親の言葉に耳を傾けてくれない原因は、
親が子どもの言葉に耳を傾けていないからで、
同じことを子どもはしているだけなのかも
しれませんね。

子どものことを思って。
というのと、
子どもの目線になって。
ということは
違います。

思いやることは
いくらでもできるのです。
自分の立ち位置に立ったままで。

良かれと思って。
ってやつになりがちで、
だいたい役に立ちませんが(苦笑)。

本当に大切なのは、
子ども自身の目線になって、
実際に体験してみる気持ちで
考えてみること。

次男だって、
自分でも「やらなきゃな」
と思っているのは
わかりますし、
気にしていないわけではない。

なのに、
「あなたはなぜしないんだ」
「やらないなんてダメだ」
と責めるようなことばかり
言っていては、
反発しかしないし、
彼が他の事に集中しているときに、
やいやい言っても、
いくらそれが正当なことであっても、
やっぱり反発されるのです。

これは、
思春期・反抗期だから。
ということではなく、
誰にだって起こる、
コミュニケーションの問題。

なので、
時期が来たら、
思春期・反抗期を抜けたら
簡単に言葉に耳を傾けてくれるようになったりは、
しません。

親の言うことをきいくれるかどうか。
に至っては、
求めない方がいいでしょう。

本当に信頼している人が、
心からそうだと思うことを言えば、
その通りにすることも
あるでしょうけれど、
それは、言うとをきいたのではなく、
自分でそれをすることを
選んだから。というだけ。

だいたい人は、
他人の言う通りには
しないものです。

いくら親子であっても、
子どもに言う通りにさせようとするのは、
止めた方がいいです。

こちらが、
相手の目線になって、
接し方を考えていかないと、
いつまでたっても、
良好なコミュニケーションは
築けません。

逆に、
そこさえ気をつければ、
思春期・反抗期であっても、
きちんと反応はしてくれますし、
反抗ばかりには
ならないのです。

普段からの地道な関係性作りの
積み重ねと、
子どもの目線に立って、
考えてみること。

そこから、
どう接すればいいのかの答えは、
見えてきます。

子育ての本を
いくら読んでも、
いくら学んでも、
人に聞いても、
知っただけで
できるようにはなりません。

実際にやってみて、
たくさんの失敗を
繰り返し、
自分なりに工夫して、
自分たち親子に合った接し方を、
自分で考えながら
手に入れて行くこと。

それが子育てです。

3連休で、
お子さんと過ごす時間も
多いと思います。

言いたいことは、
とりあえずおいといて、
まずはお子さんの話を
ゆっくりじっくり、
聴いてあげてくださいね。

あ、でも3日で
関係性が変わったり、
子どもが大きく変わったりするとは
思わないでくださいね。

おかんは、
コーチングを学びつつ実践して、
山ほどの失敗も繰り返し、
半年かかって
やっと長男の心が
こっちを向いてくれましたので。
そんなものですよ。

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