子どもとの時間は無限だけど無限じゃない

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子どもと離れて暮らすと、
心配はつきもの。

様子がすぐには
見えないだけに、
余計に気になりますね。

先日、
夜10時を過ぎて
長男から突然
電話がかかってきました。

胃のあたりに激痛があって、
動けないから
タクシー呼んでくれ。
それで今から病院に行く。

と。

突然「タクシー呼んでくれ。」
って言われても
長男がいるのは京都。

どこのタクシー会社があるのかなんて、
すぐには思い出せません。

しかも
電話の向こうでは、
激痛でうめいているんだから、
おかんも動揺していて、
落ち着いて考えるのは
難しい。

できるなら
救急車を呼びたかったのだけれど、
それは
長男が拒否。

やっとのことで
長男から
タクシー会社名を聞きだし、
ネットで検索、
電話番号を探し出して
電話をしました。

普段の
落ち着いているときなら、
簡単に出てくる
タクシー会社名でしたわ。

右に長男からの電話を、
スマホで。

左にタクシー会社との電話を、
家の電話機で。

事情を説明して、
行ってくれることに
なったのですが、
長男の下宿の住所を
言おうとしたら、
「そこちゃう。」
と長男が電話の向こうで
叫んでる。

右で聞き取った住所を
左に伝える。

両方の受話器を
ガチャっとくっつけて、
勝手にしゃべってほしかったわ。
ってくらい
居場所を伝えるのだけでも
一苦労でした。

なんとか
事情も居場所も
タクシー会社さんに伝わり、
行ってくれることになって、
お願いし、
長男には、
落ち着いたら連絡するように
と言って、
こちらも電話を切り、
そこからしばし
落ち着かず。

また電話が
かかってくるかも。
と思うと、
お風呂に入るのすら、
考えてしまう。

LINEにメッセージを入れ、
いつでも
何かあったら、
出られる気持ちの準備だけして、
布団に入りました。

夜中も
何度か目を覚まして
メッセージを確認するのですが、
長男からは
何も来てなくて。

あんまり寝た気が
しないまま、
朝になりました。

朝、もう一度こちらから
メッセージを送ると、
すぐに長男から返事。

どうやら
胃痙攣だったみたいで。

もうおさまって、
家にいるらしくて。

大丈夫だったみたいです。

ひと安心。
でもそれなら、
夜中でもいいから、
ひと言だけでいいから、
メッセージくれ。

教訓。

離れて暮らす子がいるところの、
タクシー会社の連絡先は
押さえておこう。

子どもへの心配は、
本当につきませんね。

赤ちゃんのうちは、
寝ている間あまりに静かだと、
何度も
息をしているか、
確認していました。

1人で外出するようになって、
自転車に乗れるようになって、
そのうち
1人で電車に乗るようになって、
1人でバイクに乗れるようになって、
どんどん
親の知らない世界に
行ってしまうことが増え、
こちらの心配も、
どんどん増えていきます。

ましてや
1人暮らしなんて、
もう全く様子が
見えないもんだから。

だからといって、
その心配や不安で
子どもの行動を
縛るわけにはいかないので、
どこかで親って、
線を引いて、
覚悟を決めて、
見守らなくては
いけないんだな。

って思うように
なりました。

きっかけは、
長男が自転車に乗って、
1人で出かけるように
なったときでした。

あまりに危なっかしくて、
もう見ていられないような
不器用な乗り方だったもので(苦笑)。

心配で、
頭がおかしくなりそうでしたが、
それでも
これを止めちゃいけないんだ。
って思ったので、
そうなると、
自分の気持ちを変えていくしかなくて。

子どもには
十分気をつけなさい。
と伝えるし、
危険を回避することを
たくさん教えるけれど、
それだけで
絶対安全かというと、
そうではない。

ある日突然、
いつものように
出かけて行って、
偶然の事故に
巻き込まれてしまうことが
ないとは限らないから。

なので、
親として
出来る限りの
対策はとって、
伝えることは伝えて、
教えることは教えて、
精一杯のことは
したうえで、
あとはもう、
天に任せる気分です。

そして、
そういう想定外のことが、
いつだって
起こりうると思うからこそ、
今、
一緒にいる時間を
大切にしようと思うし、
悔いのないように、
子育てをしようと
本気で思うようになりました。

親子は
いつまでたっても
親子で、
子育ては、
いつまでも続きます。

でもその時間は、
突然終わりがくることだって
ありうる中でのもの。

続くことに、
安心しきって、
油断せず、
いつも
今この時間を
本気で大切に
してくださいね。

そして、
その一緒にいられる時間を
もっといい時間にするために、
自分が今すべきことは何かを
いつも考えて、
行動してくださいね。

今のままで、
いきますか?
それとも、
自分を変えるために、
行動しますか?

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