子どものしてほしくない行動、どうしてますか?

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基本的に、
他人の行動を
無理やり変えることは、
出来ません。

我が子だからといって、
親の思う通りに
行動させることは
できないのです。

ただ、
少しずつ、
時間をかけて、
本人が自分の意思で、
親が望む方向に
行動を変えていくようになる
可能性はゼロではありません。

してほしくない行動を
子どもがしたとき、
あなたはまず、
どうしますか?

注意する?
怒る?
無視する?

親が望まない行動について、
子どもに伝えるとき、
感情をぶつけずに、
理性的に話しましょう。

とか、
良く言われますけどね。

親も人間。
完璧に理性で
感情をコントロールできることは
ないと思いますし、
だから人間なんだ。
とおかんは思っています。

努力して、
理性的に
伝えるなら、
「お母さんはそういうことしてほしくないなぁ。」
「それは〇〇だと思うよ。」
という言い方はあります。

ただこれを言っても、
すぐに子どもが
行動を変えてくれるとは
思わないでくださいね。

だって、
子どもは
その行動の方が
好きでやってるわけですし。

何度かそう声掛けしつつ、
様子を見て、
それでもやめないとき、
おかんは次に、
自分自身に問いかけます。

本当にそれを
今やめさせなければ
ならないのか?
やめなければ、
誰かに迷惑をかけるのか。

もしそれがYESなら、
3回くらい穏やかに言っても
やめないときは、
「やめなさい」
と怒ることもあります。

怒ったり、
怒鳴ったりしてでも
やめさせなければいけないほど、
他人に迷惑をかけている
わけではなく、
単に自分が嫌だとか、
この子が将来こまる「かもしれない」
のであれば、
そこまで強く
怒らなければいけないとは
おかんは思いません。

自分の感情を別の場所で納めるとか、
子どもに対して、
どんな未来があるかもしれないと
親は考えているのか。
ということを
伝えてもいいでしょうね。

怒るときに気をつけないといけないのは、
「やめなさい」
と怒るのはかまいませんが、
過去の失敗まで引っ張り出してきたり、
「どうしてあなたはいつもそうなの」
とか、
本人自身を否定するような言葉で
怒るのは
やめた方がいいです。

産まなきゃよかった。
とか、
あなたなんかもういらない。
とかね。

ここまでくると、
言葉の虐待とも
言われていますね。

子ども自身が、
自分はいらない存在だ。
と感じ、
自己肯定を下げていきます。

言葉を選んでなら、
怒ってもいい。
と書きましたが、
もうひとつ
気をつけないといけないことが
あります。

それは、
してほしくないことにのみ
注目することです。

親の望まない行動は、
どうしても目についてしまうので、
注意したり、
怒ったりということは、
当たり前のように
おこります。

けれど、
親が望む行動をしてくれたとき、
しない方がいい行動ではなく、
別のことをしていたとき、
きちんと認めて
言葉をかけていますか?

実は、
子どものしてほしくない行動を
なんとかしたいなら、
こっちに注目することが
一番大事なんです。

いつもはゲームが
さっさと終われないのに、
今日はいつもより
少し早く切り上げられた。

いつもは言わないと、
やってくれないことが
今日は1回言っただけで、できた。

別に今日は
早起きしなくてもいいのに、
起こさなくても起きてきた。

普段は朝から
超ゴキゲン斜めなのに、
今日は珍しく、
ちょっとまし。

いつもの、
腹が立つパターンの中にも、
ちょっとした変化は
日々あるのです。

想定よりも
案外スムーズに進んだ時。

はなまる二重丸で
パーフェクトではないけれど、
実際は7割くらいできてないけど、
ちょっとましな時。

親はそれを
当然のように受け止め、
あえて子どもに、
それについて
言葉をかけたりしないことが
多いです。

でも、
子どもの行動を変えたいなら、
そっちをより注目し、
「今日はできたね!」
「いつもより早かったね!」
と声をかけていくことが
大事なのです。

1回は言わないと
できない。

昨日よりは
早かったけど、
やっぱり
「やめなさい」を言わないと、
切り上げられない。

そんな風に見ていては、
いつまでたっても、
「できない子」のまま。

3回以上言ってたのが、
2回言ったらしてくれた。

やっちゃったけど、
「やめて」
って言えば
やめてくれた。

親の望む「できた」
には
程遠くても、
いつもより「できた」
いつもより「ちょっとまし」
これはできないけど、
ここは「できた」
は、
気をつけて見てみれば、
いくつも出てきます。

「できていない」
という先入観を通して見ると、
出来ない子認定しか
できませんが、
ちょっと視点を変えて、
見るポイントを変えて、
怒るところより、
ほめたり認めたりできるポイントを
探していくつもりで、
見守ってあげてくださいね。

片づけはしてくれないけど、
よくごはんはたべてくれる。

ごはんはあんまり食べてくれないけど、
保育園では食べられた。

なかなか寝てくれないけど、
笑顔で癒してくれる。

していないこと、
できていないことより、
できたこと、
していないなかでも
ましだったこと、
に着目する。

それは習慣みたいなもので、
し続けると、
どんどん楽に
着目できるように
なっていきます。

子どもだって、
ほめられたり、
認められたら
気分がいいので、
ちょっとだけ頑張ったり、
自己肯定をあげたり
することができるのです。

怒られてばかりだと、
恐怖心でできるようになるか、
消極的になり、
新しいことをしなくなりますからね。

恐怖心からできたことは、
その恐怖がなくなると、
しなくなります。

いい子だと思っていたけれど、
思春期になり、
親より体も力も
上回るようになると、
とたんに言うことを聞かなくなるのは
このパターンに
多いですね。

あと、
何をしても
怒られる、注意される、
を繰り返していくと、
どんどん人は
無気力になっていきます。

子どもにやる気がない、
夢がない。
と嘆く前に、
接し方で
潰してこなかったか、
振り返ってみてくださいね。

いいところ、
ちょっとだけできたところに、
着目できない自分に気付いたら、
まずは「ほめほめ」にご参加くださいね。

自分自身に対しても、
そういう目で見て、
自分で自己肯定を
下げているかもしれませんからね。

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