子育てで、困っていることは何ですか?

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子どもが朝、起きない。

いくら言っても片づけない。

・・・

あら?

困った時の対応を
書こうと思ったのですが、
このくらいしか思い浮かばない(苦笑)。

しかも、
朝起きないことは、
もはや我が家の
困ったことでは
ないけど・・・

今日は、
何に困っているのか。
ではなく、
そういう困った場面に
直面したときに、
どういう対応を
取った方がいいのか。

ということについて
書きます。

だいたい
子育ての困りごとは
何ですか?

とお聞きすると、
2つ3つ、
いやもっとたくさんあるかも
しれませんが、
たいていは
すらすら出てくると
思うのです。

そしてそのことについて、
どんな対応をしているかと言うと、
・子どもと話し合う。
・叱る。
・怒る。
・頼む。
などなど、
さまざまな対応を
あげてくださるかと
思います。

感情で怒る。
とか、
本人の人格ごと責める。
とか、
無視する。
は、
あんまりよくないと
思いますよ。

こちらがやってほしくないことを
子どもがしたから、
こっちも
子どもがしてほしくないことを
して返す。

こうされたくなかったら、
やめなさい。

ということですよね。

でもそれ、
子ども自身が
悪意を持って、
わざとやっているのでなければ、
そんなことをしたからと言って、
行動は改まりませんし、
逆に、
子どもの自己肯定感を下げたり、
子どもの心を
傷つけるだけなのですよ。

しかも、
たいていのことは、
親が困っているだけで、
子ども自身は困っていないことも
多いのです。

何も困っていない人に向かって、
それはやめなさい。
と言っても、
やっぱりピンとはこないのです。

本人が本当に困った時、
やっとそれは
解決に向けて
動き出すのです。

親が子どもの嫌がることをして、
無理やり困る事態を
演出したって
効果はないでしょうね。

じゃあ親は、
一体何をすればいのか?

実は、
子どもへの対応で、
一番大事なのは、
子どもがこちらの望むことを
してくれない時では
ありません。

そうではなく、
何かを
子どもができたときに
どう対応するか。
なのです。

たまに望んでいることを
してくれた時。
もそうですが、
当たり前に、
当たり前のことを
できているとき。
が、
最も注目していく時なのです。

子どもの
何気ない行動の
ひとつひとつに
どれだけ注意を払い、
それをそのまま
認められるか。

ってことです。

子育てコーチングで、
子どもの行動を認める。
子どものありのままを認める。

ということを
お伝えすると、
こちらの嫌なことを
している場面を想定し、
「これを認めるのか・・・・」
となって
難しく感じてしまうことが
あるように思います。

ま、親も感情を持って
生きていますからね。

自分が嫌だと思うことに対して、
広い心でそれを認める。
っていったって、
そう簡単にできるものでは
ありませんから。

なので、
そもそも自分自身の視点を
「できていないこと。」
から、
「できていること。」、
「していること。」
に、
シフトしていってください。

できていないこと、
してくれないことは、
一旦横に置いといて、
できていること、
していることに、
神経を集中させていくのです。

そしてそれを、
無理やりほめるのではなく、
ただ
「できたね」
「してたね」
と認める言葉で
返していけばいいだけなのです。

人はもともと
認められたい生き物。

今の自分自身を
認めてもらった。
と思うからこそ、
自己肯定も上がりやすい。

自分に自信もつきますから、
気持ちも落ち着いてくるし、
できないことを
できるようにしようとする
意欲も出てきて、
改善に取り組みやすくなります。

とはいえ、
それでもお子さんが、
あなたの望むことを
できないからといって
イライラしたり、
落ち込んだりしないこと。

人には誰だって、
「頑張ってもできないこと」
は存在するのです。

でもそれも、
その人らしさに
繋がる部分のひとつです。

できないことを
できるようにさせていくのが
子育てではないと
おかんは考えています。

親がそこにばかり着目すると、
子ども同じようにそこに
着目します。

子どもの行動の困りごと、
子どもができないこと、
子どもにしてほしくないこと、
にばかり注目して、
そこに対する対応ばかりを
考えるということは、
結果的に
子どもの自己肯定感を下げ、
自信のない子に
なりやすい。

解決する方向には
向かっていかない。

ということです。

自分の望む方とは
逆に動いていくのに、
それでもまだ、
してくれないこと、
できないことにこだわり、
対応し続けますか?

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