思い出を繋いでいく

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朝から塩キャラメルタルトの仕上げをして、
次男を学校に送り、
おかんも午前中仕事に出かけた、
土曜日。

お昼過ぎに
次男の授業が終わるので、
おかんも一旦家に帰って、
冷蔵庫から
ケーキを取り出し、
荷物を車に積み込んで、
まずは次男を
ピックアップ。

そしてそこから、
滋賀の実家に
向かいます。

途中駅で、
京都から電車で移動してきた
長男を乗せて、
実家に到着。

親たちは
近況報告をしつつ、
父の日と
5月6月生まれの
合同お誕生日会。

しばらくして、
「虹が出てる!」
と聞いて、
みんなで二階の窓へ。

そこには、
いままでに見たこともないような、
大きくてくっきりの
虹が。

にぎやかに
時間は過ぎていきます。

あっという間に夜になり、
また今度ね~!
ありがとう~!

と言いつつ、
再び車に
長男と次男を乗せて、
まずは長男の家がある、
京都へ。

自宅に長男を送り届けて、
そこから次男と二人、
大阪へ向かいます。

お気に入りの歌を
ずっと熱唱していた次男が、
ふとこんなことを
言い出しました。

大人になったら、
みんなバラバラになっていくんかな。

なんかちょっと
寂しいなぁ。

結構冷静で、合理的で、
おかんには
まぁまぁ塩対応の次男ですが、
実は心の優しい男なのです。

中学校の卒業式でも、
式の後に出会ったら、
みんなと離れ離れになるのが寂しくて、
泣きながらやってきましたし、
今年の体育祭も、
優勝はできなかったけど、
いい仲間と
いい時間が過ごせた感動で、
どうやら泣いていたもよう。

次男の周りには
いつも人がいます。

そして
人がいるということは、
人との別れも
たくさん経験しているってこと。

優しい次男は、
その寂しさをいつも
感じていたのかもしれませんね。

今はまだ
子どもとして、
おじいちゃんおばあちゃん家に
何度も行けて、
いとこや
おじおばたちとあえて、
楽しい時間が
過ごせている。

けどこれが、
あと何年続くのだろう。

遠くに離れて暮らしてしまったら、
早々会えないよな。

そんなことを
考えていたようでした。

そんな風におもうほど、
成長してきたんですよね。

確実に、
巣立ちの時は
迫ってきております。

次男の気持ちは、
自分自身の子ども時代と
重なります。

お盆やお正月、お祭りともなれば、
おじおばに、
いとこたち、
祖母の妹たちもやってきて、
いつもの家が
とても賑やかになり、
楽しい時間を過ごしたこと。

いつしかみんな
年を取り、
大きくなって、
それぞれの場所で、
それぞれの生活がメインになり、
数年に一度
顔を合わせる程度に
なってしまったこと。

でも今、
寂しいかと言えば、
それはそれでいい思い出。

そして、
今は今で
次の世代のみんなで集まる楽しさを
十分味わっているから、
それでいいと思っている。

なのでおかんは、
次男にこう伝えました。

おかあさんも、
その楽しさを
知っているから、
今こうやって、
自分たちが
子どもたちを連れて、
集まっているんだよ。

あなたもその楽しさを
しっかり味わって、
忘れずにいたら、
また
結婚して、
子どもが生まれたら、
またこの楽しさを
子どもに味わってもらいたくなって、
みんなで集まりたくなると思うよ。

もしもこの先
遠くにいけば、
会える回数は
減るかもしれないけれど、
それでもあなたたちが
元気で楽しく暮らしているなら、
おかあさんはそれで大丈夫だし、
会いたいときには、
会えるんだから。

近くにいたければ、
いてもいいし、
遠くなるけれど、
行きたいところや
やりたいことがあれば、
そうすればいいんだよ。

おかんはおかんの
経験から
いろんなことを感じ、
考えてここまで
生きてきました。

きっと息子たちも、
彼ら自身の経験から、
たくさんのことを
考えたり、
学んだり、
気づいたりしながら、
自分の人生を
生きて行ってくれると思っています。

そして時々
それが交差して、
会うこともあるでしょうし、
離れてお互いを
想いつつそれぞれの場所で
クラスこともあるでしょう。

寂しくなれば、
会えばいい。

会えない時は、
声を聴けばいい。

そうしたくなったときに、
素直にそうできる
そんな関係性を
これからも築き
保ち続けたい。

そう思いました。

私にとって実家は、
元気をもらえる場所。

たくさんしゃべって、
みんなで過ごして、
エネルギーを十分に
チャージしたので、
またこれから
大阪で頑張ります。

みんながお互いに、
それぞれのことを想いつつ、
目の前の
自分の生活を
しっかりやっていく。

少しずつ息子たちも、
その輪の中に入っていき、
自分たちのいいように、
その輪を継承していってもらえたらと
願っています。

強制はしませんし、
そうならなければいけない。
と強く願っているわけでは
ないですけどね。

そんな次男も、
20日に18歳の誕生日を
迎えます。

家に着く少し前、
次男に
「誕生日、何が食べたい?」
と訊いてみました。

さて、次男の答えは
なんだったのでしょうか?

それはまた
明日書きますね~。

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