子どもが嘘をつくから、信じられない

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子どもが信じられないパターンその2です。

「子どもが嘘をつくから、信じられない」

なるほど、
一見そうだよね。
って同調したくなるような
パターンです。

でもね。

ちょっと考えてみてください。

子どもが嘘をつくのは、
嘘をつく必要性があると、
子ども自身が感じているからです。

意識しているか、
無意識になのかは
別として。

なので、
本人が
「嘘をつく必要性がある」
と感じた、
その原因を取り除かずに、
嘘をつくという事実だけを
糾弾しても、
嘘はなくなりません。

更に巧妙な、
バレない嘘をつき続けるだけです。

だってそれが、
本人にとっては
必要なんだから。

嘘をやめさせようとして、
子どもを怒り続けることで、
更に嘘を上手につく方向に、
自分が後押ししているってことに、
気づいていますか?

なぜ子どもが嘘をついてまで、
自分を守ろうとしているのか、
誰かの興味を引こうとしているのか、
何かを訴えようとしているのか、
その背景を
まずは一生懸命
考えてください。

そのためには、
子どものことを
もっと深く理解し、
子どもの様子を
もっとたくさん
観察する必要もありますね。

そして、
嘘をついていることが
わかっても、
まずは子どもの言葉を
そのままで受け止めて
みませんか?

それは、
子どもの言葉を
そのままで受け止める。
というだけのことであって、
子どもに騙されることとは
違うのです。

難しい?

でもね
親って
力づくで
子どもを正す役割の人では
ないんですよ。

どんな時も、
愛情を持って
子どもをそのままで
受け止める役割の人
なんですよ。

自分の望みと違うからと言って、
愛情を持つことを
やめていいわけでは
ないんですよ。

親子の愛情って、
友人との間にあるような、
そんな簡単なものでは
ないのですよ。

それに、
一人前の大人に
育てていく責任もありますしね。

もちろん、
限界はあっていいと
思っていますが。

ただただ怒り、
問いただし、
細かい矛盾を突いては、
追い詰める。

それでは
さらに嘘を引き寄せる
接し方になってしまうのです。

だってそうですよね。

怒られるから、
更にそれを避けるために、
もう一つ嘘を重ねる。

問いただして、
嘘を暴かれて、
叱られないようにするために、
更に嘘を重ねていく。

矛盾を突かれて、
もう嘘を重ねられなくなると、
パニックになったり、
ブチ切れたりして、
もうどうにでもなれ状態。

何の解決にも
なっていないのでは
ありませんか?

最後は
力と力の戦いです。

子どもが小さいうちは、
親がもちろん勝つでしょう。

でも思春期になると、
身体も力も
親を上回っていきます。

力でなんて、
もう止めることは
できなくなりますよ。

子どもには、
子どもの真実があり、
子どもなりの答えがある。

それを前提とすることが、
子どもの嘘を
失くしていくための
接し方なのです。

子どもの言葉に耳を傾け、
それを受け止めていくこと。

怒りで返さずに、
きちんと受け止めて
優しい言葉で返していくこと。

嘘をつく必要がなくなれば、
子どもはうそをつかなくなります。

子どもの嘘を叱る前に、
自分自身が
嘘を引き出す接し方をしていないか、
振り返って考えてくださいね。

親が変わっていかないと、
子どもの嘘は
なくなっていかないし、
そのままだと、
いつまでたっても
子どもを信じられる。
と思える日は
やってこないでしょうからね。

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