そんなことできるはず

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昔はね。

自分が大人で、
その自分が、
今当たり前のように
できていること、
自分が子ども時代に
当たり前のように
できていたことが、
我が子も当然のように
できるもんだと思ってました。

今できなくても、
教えればすぐに、
あるいは
本人が本気で考えれば
できるもんだくらいに
思ってました。

無茶でしたね~
さすがに(汗)。

今ならそうわかるけど、
当時はそんなこと、
考えもせず、
できない事に対して、
イライラしてたのです。

「できるはず」
「できてほしい」
「できる子であってほしい」
そんな願望も
あったのだと思います。

発達障害で、
いろんな特性を持っていて、
みんなと同じに
できないことが
いっぱいあったのに。

それも頭では
わかっていたのに。

だから、
長男が小学5年生のときに、
キャンプの準備をさせたときも、
こういう経験は
もう何度も一緒にやってるから、
もう自分でできるはず。

そう思って
丸投げしたわけです。
本人に。

そしたら長男、
・持ち物に名前を書く
に取りかかったとき、
持っていくタオルを持ってきて、
「どこに、
どうやって名前を書いたらいいの?」
って
訊いてきたのです。

おかんは、
それまでと同じように、
ちょっとイラついて
返事します。

「そんなのもうわかるでしょ!
自分で考えてやって!」

もう何回も、
こういうことは、教えてきた。

持ちものに名前が
いつもどこに書いてあるかなんて、
わかっている「はず」。
そうなってほしいと、
願ってた。

でも長男は、
そうではなかったのです。

自分の興味のないことは、
全く何の記憶も残らない。

逆に興味のあることは、
誰も覚えていないことまで
詳細に覚えていて
驚かされます。

全てにおいて、
「覚えられない」のでもなく、
全てにおいて
「だいたい覚えられる」のでもない。

おかんの感覚とは、
全く違うところで、
「できる」と「できない」を
持っているのが、
長男でした。

結果、
長男が持っていったタオルには、
真ん中にでかでかと
苗字が書かれてました。

突き放しておいて、
その結果を見て
さらに怒ったんです。

ほんとに、
ひどいことしてたな。
って思います。

彼なりに、
考えた結果だったのだと
思いますよ。

今のおかんだったら、
「ほう~!
それなら間違えないよね」
くらい笑って言えますし、
その前に、
気持ちよく
一枚お手本を書いてあげるくらい、
なんでもないのです。

でもあのころのおかんは、
それができなかった。

「できるはず」にとらわれ、
発達障害の子どもの子育てを
背負うことにいっぱいいっぱいで、
心の余裕が全くなかったのだと
思います。

そういえば、
その頃も、
もう少し大きくなってからも、
彼は
手紙の宛先を書く時、
相手の住所や名前、
差出人の住所や名前、
それぞれの書く位置や、
字のバランスが
なかなか理解できませんでした。

毎回年賀はがきを書くたびに、
一から教えないと
いけなかったのです。

それは彼にとっては、
何度やっても
難しいことだったんです。

なのに、
おかんは毎回イラついてました。

そんなおかんでも、
コーチングを学び、
ここまで変わることができました。

長男も次男も、
おかんを見捨てることなく、
ここまでついてきてくれました。

こんな自分でも、
これでいい。

そう思えるようになったのも、
コーチングのおかげ。

あんなにひどい母親だったのに、
おかんは変われました。

つぎは、
あなたの番です。

あなたが変われば、
子どもが変わり、
家族が変わり、
あなたの人生が
変わります。

そのお手伝いを
させてください。

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