次男の迷い

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大学を受験したその日に、
1人で不動産屋さんに行き、
部屋まで見てきた次男ですが、
今彼はちょっと
迷っています。

おかんと一緒にこれからも
暮らすかどうか。

ではなく、
大学の近くで
1人暮らしをするのか、
地元で友達と
一緒にシェアして暮らすのか。

というのも先日、
夜になって出かけた次男。

朝おかんが起きたときには、
まだ帰ってきていなかったのです。

でもおかんはその時、
彼が外にいることに
気づいていなくて。

その日のメルマガを書き、
そろそろお弁当の支度を
始めようかな。

と思った頃に、
次男は帰ってきました。

「あら?」
と思っていたのですが、
おかんはキッチンで
お弁当の支度に。

次男はそのまま
登校準備もあり、
シャワーに。

そして、
お弁当を作っているおかんのところに、
シャワーをした次男が
やってきます。

「なぁなぁ」

「なに?」

「大学入ったら、
この家で友達と暮らすのはあり?」

そう言えば、
昔その選択肢も
次男と話していて
出てたっけ。

「そういう話もしてたよね。
で、誰と一緒にここに住みたいの?」

「○○」

それは、
次男が一番仲良しの、
高校の友達でした。

きけばその友達は、
お母さんと合わず、
兄弟の中で
自分1人がいつも、
怒られてばかりなんだとか。

しかもお父さんは
お母さんの再婚相手で、
やっぱり馴染めず、
家に自分の居場所が
ないのだそう。

彼がしょっちゅう家にきて
泊まっていく理由が
よくわかりました。

そして次男は、
そういう彼を
ほっておくことが
できなかったのです。

そして、
前日の夜も、
自分に対する接し方が原因で、
お母さんと大ゲンカになり、
家を飛び出してきたそうです。

で次男は、
その彼と一晩外で、
一緒に過ごしてたらしい。

もうこれ以上、
自分の家族と一緒に暮らせない。

そう言う彼を見て、
じゃあオレんちで
一緒に暮らそう。

になったのでしょうね。

もともと
親から自立して
1人暮らしか
友達とシェアして暮らしたい。

と言っていた次男とは、
そのことで何度も
話はしていました。

今住んでいるマンションで、
友達と暮らしたいのなら、
おかんが駅近の
ワンルームに引っ越すのも
ありだよね。

もちろん家賃は払ってもらうけどね。

なんてことも
いろいろ話はしてましたので、
おかんが家を出ることは、
全然問題ではないのです。

むしろ、
生まれて初めて
ワンルームで一人暮らし!
念願の
一からシンプルに暮らせるチャーンス!!


それはそれで
内心大喜びしていたおかんです。

おかんとしては、
次男が大学の近くに住んで、
この家に一人で自由に暮らすのも、
次男が友達と一緒に
この家に住んで
おかんが駅近で
1人で暮らすのも、
そんなに差はない。

なのであとは、
次男の決断次第です。

でも次男も、
1人で暮らすのか、
友達と暮らすのかは、
まだまだ決めきれていないようで。。。

そう言いつつ、
ちゃっかり家賃交渉はされましたし、
その友達は、
もう親の了解を
取り付けてましたけどね(早!)

卒業まであと半年。
ゆっくり決めていけばいいと
思っています。

だって、
どっちに決まっても、
おかんは嬉しいのですから。

決まればあとは、
それに合わせて動くだけだから、
今すぐ決めないといけない
理由はないのです。

どっちでも大丈夫。

そう思えると、
仮に相手の決断が、
すぐには出なくても、
イライラしないし、
どっちも想像して、
どっちにもワクワクしていられるので、
おかんは今のままで、
十分楽しいです。

もちろんどちらの選択肢にも、
大変なことは
あるでしょう。

それは
どちらを選んでも
それなりに大変さがあるのだったら、
あんまり気にしなくて
いいのだと思ってます。

それよりも、
どっちであっても楽しいことを
見つけてワクワクする方が、
断然気持ちは楽ですね。

そして次男にも、
早く決めてと
決断を迫って、
険悪なムードにならなくて済みますし、
彼自身が
ゆっくりしっかり
たっぷりと考える余裕を
持たせてあげられるので、
お互いが納得して
次に進めます。

これからしばらくは、
彼が悩むたびに、
その悩みをただ聴いておきます。

そうやって、
彼が自分の意思で決めていく
その過程を
待っておきます。

だって、
答えは必ず
次男自身の中から
出てくるのだから。

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