子どもの好き嫌い・・・あなたならどう対応する?

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離乳食が終わって、
少しずつ大人と同じものが
食べられるようになってくると、
子どもの好き嫌いも、
だんだん見えてきます。

発達障害やHSCの子どもは、
とても感覚が敏感なので、
好き嫌いも多くて
お母さんは大変だと思います。

うちも息子たちの好き嫌いには、
随分と振り回されましたよ。

長男は、
トマトが苦手なのは、
昔も今も。

そして小さい頃は、
毎日同じものばかりを
食べたがりました。

次男は、
とても警戒心が強く、
初めてのものを
口にするまでに
とても長い時間が
かかりました。

そんな二人ですが、
長男はトマト以外は、
ほぼなんでも。
次男はレーズン以外は、
ほぼなんでも
食べられるようになりました。

子どもとの
食事の時間に
おかんがどう対応してきたのか、
なぜ彼らが
ほぼなんでも
食べられるようになってきたのか。

それにはやっぱり、
子育てコーチングのスキルも、
役に立ちました。

ここをどう対応していくかで、
子どもにとって
食事の時間が
楽しいものになるのか、
嫌な時間になるのかも、
決まってきます。

食事の時間を
親子のバトルの時間に
しないためにも、
どう対応したらいいのかを
まとめてみました。

対応のポイントは、
大きく3つあります。

・「嫌い」を認める
・様子を観察する
・大人が美味しくいただく

<「嫌い」を認める>

子どもが「これ嫌い~」
って言ったとき、
あなたは何と返事していますか?

「ダメでしょ。食べなきゃ。」
「食べないと、栄養が取れないよ。」

とか言ってませんか?

「これ嫌い~」
に対する返事の第一声は、
「そっか。嫌いなんだ」
という
認める声掛けです。

「嫌い」という
子ども自身の感覚を、
まずは認めることから
始まるのです。

「栄養があるから
食べた方がいいよ。」

は、
その後に
言いたければ言っても構いませんが、
「嫌い」という感覚が
もう出ているのですから、
子どもにとっては、
言葉は優しくても、
食べることを強制されていると
感じるでしょうね。

おかんも最初は、
「一口だけ」
とか食い下がっていましたが、
少しずつ、
「そっか。嫌いなのか。
じゃあどうする?」
と本人に訊く方向に
変えていきました。

「残す」のも、
「頑張って食べる」のも、
結局
「答えは子どもの中にある」
からです。

<様子を観察する>

子どもの「嫌い」
には、
いろんな意味が含まれているはずです。

食感が嫌いなのか、
ニオイなのか、
味付けなのか、
調理方法なのか。

子ども自身の
「嫌い」の原因を
子どもを観察することで、
見つけていくのは
大事なことです。

それは、
「食べなさい」
と押し付けて
バトルするよりも大事なこと。

毎回の食事で、
子どもの「嫌い」を観察していくことで、
子ども一人一人の、
好みの傾向や、
どんな食感が苦手なのか。

どんな調理方法なら
大丈夫なのか。

それを見極めていくのは、
大事です。

おかん自身のことになりますが、
おかんは昔から
乳製品が嫌い。

牛乳は、
ギンギンに冷やして
一気に飲めば、
我慢できますが、
温めると無理になります。

でも、
何かと混ぜると、
普通に食べられることも
あります。

チーズは、
塊のままだと
食べられませんが、
ピザやドリアなどに
乗っていて、
焼いて解けたもの、
なんなら
ちょっと焦げ目がついたものは
大好物です。

そういう、
これならダメだけど、
こうしたら
食べられる。

を見つけていくのも、
対応なのです。

<大人が美味しくいただく>

これは、
子どもに食べさせようとか、
何も考えずに、
とにかく自分は、
楽しくおいしく
ご飯を食べる。

ということです。

「ほら美味しいよ。
(だからあなたも食べなさい)」
は、後半を口にしなくても、
子どもにもすぐその意図が
バレてしまいますからね。

結局強制じゃないか。
と思われて、
ますます疑い深くなったら
元も子もありません。

もう、
子どもの嫌いを克服させる。
とか、
何の目的も、
持たない方がいいです。

大人が心から美味しく食べていると、
警戒心の強い子も
いつかはふっと
「食べてみようかな」
と気持ちがうごく「かも」
しれませんからね。

大事なことは、
バトルをしてまで、
今日これを
どうしても食べさせなければ
ならない理由は何なのか?

そこをはっきりと
自分の中で明確にしてから、
子どもと向き合うということ。

他の子どもが好きなもので
栄養が取れるなら、
別にこれじゃなくても
いいはずです。

出されたものを
残さず食べるのは、
マナーとしては
大切ですが、
それは大人になるまでの
長い時間
たくさんの食事を通して、
少しずつ身につけていけば
いいことです。

合宿や、
修学旅行、
友達の家、
給食など、
家とは別のところで、
出された時に食べてみて、
「おいしい!」
と気づくことが
あるかもしれませんからね。

自分の体を
大きくするために必要だ。
と自分で気づいてからは
食べるようになるのかも
しれませんからね。

何も考えずに、
毎回の食事を
自分にとっても
子どもにとっても、
辛い時間にしてしまわないように。

今を見る目と、
長い時間を見る目、
両方を持って、
お子さんと接していってくださいね。

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