あなたが訊きたい本当の理由

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昨日の続きです。

子どもに
「なぜそんなことをするのか?」
と訊くとき、
言葉の通りであれば、
理由を聞いているように
見えます。

なので、
自分が
本当に子どもがなぜ
それをしたのか、
理由を知りたくて
訊いているんだ。
と思っている人も
多いかもしれません。

その先にある、
自分の本当の気持ち、
突き詰めたことは
ありますか?

理由を知りたい。

理由を知りたいのは、なぜでしょうか?

知ったらどうなりますか?

わかればそれで、満足ですか?

自分にはない答えがでてくると
思うから、
訊くのでしょうか?

訊かなくても理由がわかるのであれば、
わざわざ訊いたりはしませんか?

おかんが昔、
朝から晩まで
「なぜそんなことをするのか?」
と息子たちに
声をかけていた時、
表面的には、

自分には理解できない
息子たちを
理解したい。

という理由から
訊いているつもりに
なっていました。

でも、
答えがまともに
返ってきたら、
なんでそう考えるんだ!
と怒っていましたし、
返ってこなければ
またそれも、
ちゃんと答えなさい!
と怒っていました。

実はおかんが
訊いていた本当の理由は、
彼らの行動や考えを
知りたかったからではなく、
親の言う通りにしろ。
という気持ちを
息子たちに
押し付けたかったのです。

なぜそんなことをするのか?
というのは、

そんなことせずに、
言った通りにしなさい。

だったのです。

でも
そんな風に理由も聞かず
こうしろと
押し付ける暴君のような親には
なりたくない意識が
働いていたため、
あたかも理由を訊くような
セリフに
無意識のうちに変換していたのでしょう。

本音では、
とにかく言うことを
きいてほしかったのでした。

そう思っている気持ちが
自分の中にあり、
その気持ちが
「どうしてそんなことするの?」
という質問になって
子どもにぶつけているのだ。

と、
まずは認識することが、
変化への第一歩でした。

私は、
ゴリゴリに
子どもに言うことを聞いてもらいたい
親なのだ。

手を変え品を変え、
何とか子どもを
自分の思う通りに
させたい親なのだ。

それをちゃんと
認めること。

でも、
あぁなんてひどい親なんだ。
と自分を責めなくて
いいのです。

責める方向に行くと、
そこで止まってしまいますからね。

最悪の場合、
「自分を責める」
という行動をすることで満足し、
より良い自分になることを、
やめてしまうことも
あるのです。

おかんは、
子どもは親の思うとおりには、
ならないのだ。

ということを
きちんと理解し、
言うことを聞いてもらいたい。
という欲を
諦めました。

それを諦めたって、
子どもには
自分で考えて
行動する力があるし、
それを支える親に
なることが
自分はできるのだ。
ということに
思い至り、
納得したからです。

そしてそれを
実践できる方法の一つが、
子育てコーチングだったのです。

もちろん、
本当にそうなるのかどうか、
未来のことは
わかりません。

それでも、
「なんでそんなことするの?」
ばかり訊いて、
子どもを追い詰める親になるよりは、
どうなるかわからないけれど、
言わない親になることを
選んだのです。

どっちを選んでも、
楽な道はありませんが、
振り返って
今の自分に満足できるのは
どっちなのか?

後から後悔しないのは
どっちなのか?

それを考えて、
自分で決めて
自分の方向性を変えていく。

そして、
自分の言葉の習慣、
考えの習慣を
変えていく。

変えられないものは、
ないし、
変えられない人はいない、
と今は
思っています。

だから
おかんは、
来てくださるお母さんを
信じて応援しています。

あなたの本音は、
どこにありますか?

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