困ったときのおかん

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相変わらず
定期的に失くしものをして、
SOSを発信してくる、長男。

先日のIC系交通カードのように、
見つかって
良かった良かった。

となる場合もありますが、
どうにも見つからない。

ってことも、
もちろんあります。

おとといも
そんなLINEが
突然届きました。

来年度の
奨学金の手続きのために、
マイナンバーの記載と、
そのコピーの添付が
必要らしいのですが、
引っ越しする際に、
「くれぐれも取扱いに注意するように」
と伝えて渡した
マイナンバーの通知カードが、
「ない」
と言うのです。

調子よく、
問題なく過ごしているときは、
思い出したように
ポツリと連絡してくる彼ですが、
こういう時は、
困っているので、
立て続けに連絡が入ります。

おそらく本人は、
相当困って
連絡してくるのでしょうから、
「こんな時ばかり連絡してきて」
とかは、言わない。

そして、
「失くしものばかりして」
も言いません。

それは、
失くしものが
彼の特性と
セットになっていることも多く、
失くした=気をつけていない
とは言えないからです。

彼の場合、
十分気をつけて、
生活していても、
大事なものから、
困らないものまで、
いろんなものが、
なくなったり出てきたりを
繰り返します。

なのでまずは、
冷静に今の状況について
質問することから
始めます。

それがないとどう困るのか。
いつ気づいたのか。
前に使ったのはいつだったのか。
どんな状況で保管していたのか。

気をつけているのは、
それがおかん自身の
情報収集のために訊き、
怒ったり注意したりするために、
訊くのではないということ。

焦ってプチパニックになっている本人が、
少しでも冷静に、
失くした状況などを思い出し、
見つかるきっかけになればと思い、
訊くようにしています。

今回は、
「レシートと一緒に
捨てたかもしれん」
と言ってました。

昔なら
カンカンになって
起こっているところですが(笑)、
今は
「あらー」と言って
頭を抱えるくらいで
とどめることができるようになりました。

彼は
素直に思い出した状況を
説明してくれているだけですからね。

そして、
今回の
提出の締め切りはいつなのか。
を訊きました。

期限は1週間でした。

小学生の頃から、
彼の失くしものに
付き合ってきて、
おかんが学んだこと。

それは、
たいていのものは、
もう一度買ったり、
再発行したりして、
なんとかなる。

というもの。

鉛筆や消しゴム、
定規やコンパスは、
何度でも買う。

という方向に転換して、
怒ることを減らしていきました。

もちろん
湯水のように買い与える。
という感覚には
ならないように
注意しましたけれど、
失くすことを注意しすぎて、
自信まで失くしてしまうくらいなら、
怒らず、
次は失くさないように
工夫してみよう。

本人の可能性を信じて
次のチャレンジとして与えることは、
私はいいと思っています。

おかげで、
こういう細々したものは、
中学生くらいで
失くさなくなりました。

家の鍵だって、
特殊なものでなければ、
ホームセンターに行けば、
買って取り換えることが
できます。

おかんにだって、
ドライバー1本、
数分で
取り替えられましたから、
それほど大騒ぎで
叱ることではないんだ。
と思えるようになりました。

もちろん、
鍵を失くすリスクについては、
しっかり説明も
しますし、
次の新しい鍵を
失くさないために
どうすればいいのかは、
本人に質問して、
しっかり考えてもらいます。

これまで
ただただその繰り返しで
やってきました。

ゼロにすることは、
できません。

それは、
発達障害で
あってもなくても、
そういうことって、
何度かはあることですからね。

それを
どこまでも追い詰める必要が
どこにあるのだろうか?
と思うのです。

さて、
長くなりそうなので、
続きはまた明日
書いていきますね。

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