立ち直るために、始めたこと

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心と身体は
つながっています。

そして
心と今いる環境も、
つながっています。

だから、
壊れたメンタル、
病んでいる心を
元に戻すためには、
身体と部屋を整えるのが、
一番大事。

だって、
心だけを
変えていくことなんて
不可能なんですから。

こういうことを、
カウンセラーでもあるおかんが
書いてしまうと
元も子もないかもしれませんが、
心を整え、
自分を肯定し、
前向きになるためには、
カウンセリングだけでは
どうにもならないのです。

おかんに会って、
少し気持ちが
前向きになったとしても、
元の乱れた部屋に戻り、
乱れた生活習慣に戻ると、
すぐに心も
元通りになってしまいます。

おかん自身、
自分を整えるために、
まずはそこからなんとかしようと
してしまったため、
整えるのに
長い時間がかかりました。

カウンセリングや
コーチングで
少し元気になった心で
最初にすべきことは、
生活習慣を整え、
部屋を片付けることなんです。

なので、
すこし落ち着き始めた長男にも、
そこから始めることを
提案しました。

まずは基本、
食べることから。

食べ物が入っている、
冷蔵庫とキッチンです。

冷蔵庫を開けてみると、
もう何が何だか
わからないくらいに
食べ物がぎっしり。

食べられるものもあるし、
食べられないものもある。

と本人は言ってました。

どんな冷蔵庫やねん(苦笑)。

「やる気がでない~」

たびたび手が止まり、
空を見つめる長男に、
「そうだよね。やる気出ないよね」
と応じつつ、
まずは冷蔵庫の中身を
全部出し。

結構な量だったので、
本人も驚いたようです。

そこからまずは
賞味期限が切れて、
確実に食べられないものを
取り出し、
ごめんなさいと心の中で言いつつ、
ゴミ袋へ。

古い卵が2パックと、
マヨネーズが2本も
出てきましたよ(驚)。

そして、
賞味期限はあるけれど、
もう食べないと言うものは、
おかんが持ち帰りました。

今は食欲も
かなり落ちているので、
食べる食べないの判断が
しやすくて助かりました。

そうではないなら、
賞味期限までに
自分が食べたらOKで、
食べなかったら、
それは自分には
必要ないものだったんだ。

ということになります。

全てを出し切って、
冷蔵庫の中を
キレイに拭いて、
これから食べるモノだけを戻して
片づけ完了。

その作業を、
冷蔵庫→キッチンの戸棚→冷凍庫
と3か所。

常温保存のものは、
冷蔵庫の中の
何倍もの量があり、
これにもまた驚いて、
全部出した後を
写真にとる長男。

溜め込んで
片付けできない自分を
自覚して、
そのまま受け止めていくところから
自己肯定は始まりますからね。

「片づけられない自分はダメだ」
ではなく、
「自分は片付けが苦手なんだ」
という認識になることが
大事なのです。

こんな自分ダメだ。
では、
ずっと自己否定のままですし、
責めることはしても、
そこから行動に
つなげていくことは
難しいのです。

それは
自分を主観で見るか、
客観で見るかの
違いだと思われます。

自分を主観的に見ているうちは、
視点が一番近くに寄っていて、
他が見えない状態に
なっています。

自分はこれができない人なんだ。
と、見ることは、
自分を客観視することになり、
肯定して認識することになります。

ここは、
生まれ持った気質の要因も
大きいかもしれませんが、
主観が強い人と、
客観が強い人がいます。

いままでたくさんの人の
気質診断をしてきましたが、
右脳が強い人は、
主観が強く、
左脳が強い人は、
客観が強い傾向があります。

これは
いい悪いではなく、
もともとそうなので、
仕方のないことですが、
それでも
いろんなアプローチで、
主観と同時に、
自分のことや
抱えている問題を
客観視できるようになっていくと、
自分で解決の糸口が
見つけやすくなると
思われます。

今書いていて気づきましたが、
だから
右脳側の人は、
誰かに相談して解決することを
好み、
左脳側の人は、
自分で考えて解決することを
選びがちなんだな。

ということです。

自分の中にない視点を、
人に相談する。
という方法で
得ているのだと思われます。

話を長男の部屋に
戻しましょう。

常温保存の
食べられるものを
部屋じゅうから集めて
一か所にまとめ、
もうこれ以上は
ないかと
改めて部屋の中を
探しているときに、
彼が見覚えのあるケースを
机の下から
発見しました。

それは、
以前彼が、
マイナンバーの通知カードを
失くさないようにと
しまった
カードケース。

そしてその中には、
ずっと探していた、
マイナンバーの通知カードが
ちゃんと入っていたのでした。

締め切り2日前の
真夜中のことでした。

もう、
思わずハグして喜びましたね。

探していたものが見つかり、
部屋も少しだけスッキリして、
翌朝大量のゴミを
ゴミ置き場に持っていくことを約束して、
ほんの少し仮眠して、
おかんは大阪に戻りました。

家に着くころ、
長男から
「やっぱり眠れない」
というメッセージがきていましたが、
それはおかんも同じ。

彼がSOSを出したその時から、
実はおかんも
眠れず、
それまで食べていた
ごはんの味が
あんまり感じられなくなっていたのです。

続きはまた
明日書いていきますね。

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