片づけられない男

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今週が始まってすぐ、
次男から突然
「今日来れる?」
とメール。

いやいや、
感染者数が増えてきて
おかん、
息子たちに当分会わないと
固く誓ったところだよ。

でも、
用件も聞かずに
断るわけにもいかないから、
一応聞いてみました。

「どうしたの?」

すると、
やっぱり部屋が狭くて、
友達が来ることもあるし、
モノがあふれるから、
クローゼットの中に入れた
本棚を解体して
持って帰ってほしい。
とのこと。

自宅から引っ越す際、
彼は大量の漫画本を
本棚とともに
持っていきました。

そして、
部屋の中にそれを置くと、
地震が来た時に怖いから。
と、
クローゼットの中に
置いていたのです。

このやり方は、
自宅にいたときも
やっていたのですけどね。


けれど、
その分クローゼットの面積は
削られるし、
今自分にとって、
漫画本と片づけと
どっちが大事なのか
彼なりに考えて、
決断したようです。

どうやら彼は今、
片づけの波が来ているみたい。

普段は本当に
片づけない人なので、
この波を逃したくはない。

おかんは渋々
次男のところに
向かいました。

部屋は
キッチンには洗い物があふれ、
床には洗濯物が
散乱し、
狭い玄関は
靴だらけで
足を踏み入れる
隙間もない。

友達遊びに来てんの?
って
言いそうなくらい、
靴がありましたわ(笑)。


おかんはドアを開けて、
部屋の外に立ったまま
次男とは距離をあけて
話をします。

とにかくこれを
持って帰ってほしい。

その次は、
デスクも持って帰ってほしい。
と言うのです。

それは、
自宅で使っていた
デスクを
色が合わないからと
持っていかず、
新たに購入したもの。

パソコンを置いて、
一応勉強するスタイルに
なっていたはずなのに、
彼の言い分は、
「平らな面があると、
ゴミを置いてしまうから」
ですってよ!!!


いやそれは、
ゴミ箱に捨てればいいだけの
話じゃない?

ゴミ箱に捨てるのではなく、
デスクを撤去するって
聞いたことねぇわ。

そうは思うものの、
本人が
これで散らからないぞ。
そう思って行動しているんだから、
そっとしときました。

ああこれで
また我が家に
デスクが1台増えるよ。

すでに
次男が購入したちゃぶ台1と
次男が置いていったデスクを
自分のと交換していった
長男のデスクが1あるのに。

おかんはマイデスクがあって、
もういらないんだよー。


次男は
家にいたころから
ゴミを捨てない人でした。

お菓子の袋、
レシート、
プリント、
最近はマスクまで。

とにかくすべて、
置きっぱなし。

もちろん注意は
するんですけど、
聞いたためしはなく、
彼自身にスイッチが入って、
猛然と片づけだすまでは
そのままだったのです。

それがダメだと
わかっていないわけでは
ないようです。

ゴミが堆積すると、
虫だってわくんだよ。
と、
彼の嫌いな虫まで持ち出し、
たびたび説明しています。

「やっばー」

心底言ってますから、
わかってないとは
思えない。

でも現実、
ゴミ箱までの手間が
めんどくさいようです。

おかんは
絶対理解できないけど、
聴いても否定はしない。


せっかく気合入れて、
気に入ったゴミ箱探したのに、
これかよ。

と思いますが、
とにかく
彼なりに考えて、
やっていることだし、
彼のことは
彼に任せるのが
おかんの方針。

「おぉ散らかってるな」
とは言いましたが、
今まさに片付け中の
彼に向かって
「片づけなさい」

「普段から片づけてないから
こうなるのよ」

言いません。

できる限り
空気を吸わないように
彼が車に乗せた本棚を
持ち帰りました。

そして昨日、
再び今度は
デスクを引き取りに。


狭狭の玄関は
相変わらず履物で
あふれてましたが、
部屋はかなりスッキリ
片づけられてました。

部屋の外から
見えたところだけ
だけどね!

そして
デスクを車に積みこみ
滞在時間5分未満。

今回も部屋には入らず
ほとんど対話もせずに
帰宅しました。


部屋の状態と
心の状態は
リンクしているんだ。
って
おかんは知っています。

だから
自分の範囲は
できる限り片づけて、
きちんとしようと思っている。

けれど、
いくらそれが
正しくても、
自分以外の誰かに
その考えを押し付けたり、
その考えを当てはめて
いい悪いをジャッジはしません。

次男には次男の考えがあり、
次男のルールがあるから。

困ったら、
自分で考え
選択肢を見つけて
進んでいくだろうから。


間違った道を
選んではいけないとは
思いません。

間違った道を
進むのが可哀そうとも
思いません。

過去の自分が
そうであったように、
彼もまた、
たくさん間違って、
いろんな思いをして、
そこから学び
成長していくと
信じているから。

おかんは、
彼の行く道を
整備してあげるのが
役割じゃない。

進む力を
全部親が
つけてあげなければ
いけないとも
思っていない。

社会に出る前に
完璧な大人に
仕上げなければ
いけないわけでもない。

こんなことで
やっていけるのだろうか?

とは
思わない。

それなりに
やっていくだろうから。

それは、
彼自身が
そう思ったときに、
自分で対処することだから。


おかんの役割は、
彼が自分では
どうにも解決できないと
助けを求めてきたときに、
自分ができる限りの
サポートをすることだけ。

彼がこれからも
自分で考えて行動していくことで、
いろんなことに
気づいていってくれることを願って、
今日も離れて見守ります。


今日もまた、
笑って過ごせますように。

今日もお読みくださり
ありがとうございました。

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