一度にたくさんは無理だった

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今日は
長男が小学生の時のお話です。

この頃は
おかんが頭の中で
当たり前だと考えていたことと、
実際の子育てや
息子たちの行動に
ギャップがありすぎて、
本当にネタの宝庫状態でした(笑)。

衝突も多かったし、
反省もしているけれど、
おかげでたくさんのことを
彼らから学びました。


ある日
子どもたちと出かけようと
していて
玄関で靴を履いた後に、
忘れ物に気づいたおかん。

長男に
家の中から取ってきてもらうことに
しました。

多分、
もう一回靴を脱いで
また履くのが
めんどくさいやつを
履いてたか何か。

で、
取りに行く場所と
そのありかを
長男に伝えたんですけどね。

「和室の引き出しの一番上の左側の方にあるから」
って。

それを聴いた長男は、
ピューッと家の中に
走っていきます。


しばらく待っていても、
戻ってこない。

「まだー?」
と声をかけると
「どこー?」
という長男の声。

わかってたんとちゃうんかい。

そう思いつつ、
もう一度繰り返します。

「和室の引き出しの一番上の左側やって!」

おかん、ちょっとイライラ。

で、待つけど
やっぱり戻ってこない。

時間ないのに。

仕方なく、
靴を脱いで
和室に向かうと、
和室の真ん中で
立ち尽くす長男。

結局自分で出して
出かけたんですけどね。

なんでこうなっちゃったんだろう?

って
その後考えました。


出た結論は、
「複数の指示があると、
わけがわからなくなる」
のではないかということ。

おかんの頭の中では、
指示をしているときに、
和室の映像が浮かび、
自分はもうわかっている場所だから
苦も無くありかがわかるのです。

けれど
長男にとって、
それは無理だったのだと。

「和室」
をイメージしているうちに
おかんはもう、
「引き出しの」
とか
「一番上の」
とか
「左側」
とか
追加の指示を
ばんばん出してたのですからね。

ついていけてなかったんだ。

ということが
わかりました。


じゃあどうしたらいい?

こういう時は、
どうすれば複数の指示が
一度に理解できるのかを
目指すのではありません。

どうすれば、
彼が指示に従って動けるのか。

彼が一度に理解できる指示は、
どのくらいなのか?

を考える必要が
あるのです。

親の感覚に
子どもを合わせるのではなく、
子どもの今の状態に
あわせる方法を考える。
ってことですね。

そこでおかんは、
ひとつずつミッションクリア方式に
してみました。

「和室へレッツゴー!」

これで彼は
和室にピューッと走っていきます。

和室に着いたのを確認して、
「白いタンスの前に行って!」
とさらに具体的に指示。

「着いたよ~」
が聞こえたら、
「一番上に引き出し二つある?」
「うんあるよ」
「左側あけて、中を見て~」

ここまで誘導したら、
目当てのものは
すぐに見つかり、
彼はすぐに持って戻ってくることが
できたのです。


この方法はその後、
何度も使いました。

指示は増えて
大変そうに見えるかもしれませんが、
結局自分が乗り込んでいって、
自分が持ち帰って
ついでに子どもを怒るくらいなら、
この方がまし。

最短の時間で済みますし、
親子でゲーム感覚で
取り組めることも
わかりました。


自分のやり方に
こだわる必要なんて、
全くどこにも
ないのです。

大事なのはそこではなく、
気分良くできて、
お互いが笑顔でいられること。

子どもが
自分は役に立っている。
と実感できること。

それが積み重なっていくと、
親子の関係性は
良くなりますし、
子どもも自信を持って
行動することが
できるようになりますからね。


今日もまた、
笑って過ごせますように。

今日もお読みくださり
ありがとうございました。

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