「できたね」と「できなかったね」

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子どものやる気を
うまく引き出せなかったり、
親子の信頼関係を
うまく築けなかったりする
原因の一つとして
考えられる接し方があります。

それは、
親の想像を超える
いい結果が出たときに、
「すごいね!」
「頑張ったね!」
と褒めちぎり、
想定通りの結果については、
「良かったね」か、
特に反応せずにスルー。

残念な結果が出たときに、
「なんでこうなったの?」
と叱ったり文句を言ったり
責めたりすること。


結果によって
親の反応が違うと、
子どもはより良い反応を求めて
結果を出すことだけに
集中してしまい、
毎回
親の顔色をうかがいます。

自分の結果を
自分で認めるよりも、
親の反応で
その結果を判断してしまったり
するのです。

その結果、
ずるをしたり、
嘘をついたり、
ということも
出てきます。

本当に大切なのは、
結果ではなく
そのプロセスであり、
自分なりに頑張って
取り組んだ。
という事実なのに。


そして、
発達障害の特性などがあり、
他の子と同じように
結果を出すのが苦手な子は、
なかなか
褒めてもらえなかったりして、
自信をなくし
やる気をなくしていきます。

たどり着く先は、
「どうせ自分なんて」
という、
自己否定になってしまいます。

おかんも元は
こういう接し方を
息子たちにしていました。

そして彼らは、
いつも怒られるのではないかと
ビクビクしていましたし、
やる気もあまり
見られませんでした。


おかんが変えたのは、
子どもがやったことに対する
反応の方法です。

出来たときは、
「できたね」
と子どもと一緒に喜びます。

思うようにできなかったときは、
「できなかったね」
と事実はそのまま
伝えます。

でも責めません。
反省も促しません。

かわりに、
「頑張ったね!」
と取り組んだその姿勢や
プロセスを認めます。

そして、
「次はどうすれば
もっとうまくいくかな?」
と本人に質問を投げかけます。

それだけ。


コーチングの「認める」
は、
許可をすることでは
ありません。

認定することでも
ありません。

事実を事実のままで
認識すること。

だから、
出来たときは、
「できたね」
でいいのです。

「すごいね。」
とか
「お母さん嬉しいわ。」
なんて
わざわざ探してきて
言わなくてもいいのです。

本当に、
心の底から
そう思ったときは、
言ってもいいと思いますが、
子どもを持ち上げようとして
言わなくてもいいのです。

子どもが
「頑張ったでしょ?」
とか
「すごいでしょ!」
と言ったときは
「頑張ったね」
「すごいね」
って言います。

頑張った。
の基準は、
親ではなく、
子ども自身です。


事実を事実のままで
認識することだから、
できなかったときは
「できなかったね」
「うまくいかなかったね」
でいいのです。

そこに感情は
乗せません。

ただ事実を認めるだけで
いいのです。

「いけると思ったのになぁ」
と子どもが言えば、
「いけると思ってたのね。」
でいいのです。

親からは見えていても、
「ここが良くなかったのではないか」
とか
「もう少しこうしたらいいのではないか」
などは
言わなくていいのです。

答えは子どもの中に
あるからで、
親の答えを押し付ける必要は
ないからです。

「次はどうしたらいいと思う?」
と訊いておくだけで、
子どもの脳は
自分で考え始めます。


子どもを認める。
とは、
子どものできる部分を探して
認めることでは
ありません。

できたことを
「できたね」
できていないことを
「できなかったね」

きちんと言葉にして
感情を乗せずに
伝えること。

いいことも悪いことも
両方責めずにそのまま認めていくことが
子どもから信頼されることにも
つながるのです。

それができても
できなくても、
子ども自身が
自分なりに頑張っているのなら
それでいいし、
できてもできなくても、
大切な我が子であることに
変わりはないのですから。


結果ばかりに
気を取られて、
子どものそのままの姿を
見失わないように。

全てを認めて、
受け止め、
見守る中で、
子どもは本来持っている力で
成長していきますからね。


今日もまた、
笑って過ごせますように。

今日もお読みくださり
ありがとうございました。


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