子どもにきいてみよう

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あなたがお子さんに、
Aという行動を望んでいるのに、
お子さん自身はBという行動を
取っている。

そんなことが、
日常の中には
よくありますよね。

宿題をしてほしいのに、
ゲームをしている。

片付けをしてほしいのに、
テレビを見ている。

もう寝てほしいのに、
まだパソコンの前にいる。

子育てって、
そんな親が望まない行動を
子どもがしていて、
イライラしたり、
なんとかしなくては!
と思う場面がたくさんあります。

親側の気持ちとしては、
どうすればこの子は動くのか。
どうすれば親の望む行動を
取らせるのか。
という、
子どもを動かす視点にばかり
意識が向きがち。

でも、
いくら我が子であっても、
自分以外の人を
自分の思うように動かすことは
できないのです。

そんなとき、
ちょっと違う問いかけを
自分自身とお子さんに
かけてみませんか?

まず一番先に
確認が必要なのは、
「それって、今どうしてもさせなければいけないこと?」
を自分自身に
訊いてみること。

してほしいことに
意識が集中してしまうと、
本当にそれは「今」させなければいけないのかどうか。
という判断すら、
適切にできなくなることも
あるからです。

この問いに対する答えが、
確実にYESなんだったら、
次の質問です。

「この子が
私のしてほしいことを
しない理由は何だろう?」

ということ。

まずは自分なりに考え、
そして、
問い詰めるようにではなく、
明るく爽やかに
子どもに訊いてみましょ。

そこで出てきた、
子ども自身の答えは
しっかりと聴いてあげてくださいね。

それが、子どもの答えであり、
「間違っているかどうか。」
という判断で
受け止めるのではなく、
「あなたはそう思っているんだね」
と受け止めるものです。

間違っても
反論したり、
批判したりはしないように。

本人が、
親の望む行動を今はしたくない。
のであれば、
「いつならできる?」
と聞いてみて、
その答えを受け止めること。

そして次に、
「お母さんにできることはない?」
と、
訊いてみること。

出てくる答えは、
また同じように、
「間違っているかどうか。」
という判断で
受け止めるのではなく、
「あなたはそう思っているんだね」
と受け止めます。

それだけのことを
した上で、
「私はどうするか?」
を、自分に問いかけ、
行動してください。

子どもの意見を聞かず、
自分の中で
深く考えず、
自分の望むことを
自分の望むタイミングで
子どもに強要するのは、
求めている行動が、
いくら大事なことであっても
それはしつけとかではありません。

子育てで大事なのは、
子ども自身が
今、自分に何が必要で、
自分が何をしたいのか、

自分の力で考え、
行動するように
サポートすること。

親の価値観と行動基準に
子どもを当てはめていくことでは
ありません。

子どもの成長と自立は、
手間をかけ、
サポートしていく先にあります。

ずっと指示をし続け、
自分で考えず、
無気力な操り人形にしていくのか、
子どもの意見に耳を傾けず、
反発し続け、
親子関係を壊して
離れていく子にするのか、
自分も子どもも、
お互いに自立した関係性を、
築いていくのか。

あなたはどの道を
選びますか?

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