あなたは子どもを「信じたい」ですか?

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「もしも、きよみんさんが、
お子さんのことを信じていたのに、
お子さんが『してないよ』
と言っていたのに、
実は悪いことをしていた。
というのが後からわかったら、どうしますか?」

昨日の
マンツーマンの
子育てコーチング講座のテーマは
「信じること」
でした。

「子どもを信じる」
ってことを
こちらから一方的に
言葉で伝えることって、
とても難しいのです。

なので、
受講者さまからの質問は、
私にとっては、
とてもありがたいものでした。

そうやって
自分が腑に落ちていない部分に対して
具体的に質問をいただけると、
どこが、何が、
納得できていないか、
どんな部分が
よくわかっていらっしゃらないのか。
がわかりやすく、
私も説明しやすいのです。

もしも、
信じていた息子が
「してないよ」
と言っていた息子が、
実はそれをしていた。
という事実が
あとから発覚したら。

いろんなことが
ありますよね。

「宿題した」
って言ってたのに、
していなかった。

「提出した」
って言ってたのに、
出していなかった。

「学校行った」
「塾行った」
って言ってたのに、
実は行っていなかった。

もしかしたら、
万引きをして、
お店や警察から
連絡が来ることだって
あるかもしれない。

親が知らない間に、
親が望んでいないことを
子どもがしていることって、
いろんな場面で
あり得ます。

それを知った時、
おかんは本人に
どう言うのか。
おかんの
子どもを信じる気持ちは、
どうなるのか。

おそらく、
事実を知った時、
とてもショックを受けるでしょう。

そうじゃない。
そんなことしない。
って信じていたわけですからね。

なので、まずは
その時の気持ちを
そのまま言葉にして
子どもに伝えると思います。

「お母さんはすごいショックだった」
「悲しかった」
「腹が立った」

コーチングを学ぶ前の私だったら、
まずはこう言っていたでしょう。

「どうして信じているのに、
こんなことするの?」

「お母さんが信じられなくなることを
しないでよ!」

「もう信じられなくなるじゃない!」

信じていたのに、裏切られた。

その一心で、
激しい言葉で
責め立てていたと思われます。

けど、
今は違うのです。

今のおかんだったら、
言葉を本人にかけたあと、
そこからは
自分の心と
向き合います。

今までは、
この子を信じる。
と決めて、信じてきた。

結果、予想外のことが
起こってしまった。
ショックだし、腹も立つ。
裏切られたような気にもなる。

けど、
「信じる」って決めたのは、
自分。

信じた通りになる。
という保証があって、
信じたわけじゃない。

何があっても、信じる。
って決めて信じたはず。

だから、
信じたこととは
逆のことをされたとしても、
こっちが勝手に信じて
見守っていたのだから、
そのことで本人を責めるのは
お門違いだ。

考えよう。

これからどうするのか。

またもう一度、
「信じる」と決心をするのか、
それとも、
「もう信じない」と決めるのか。

私は、
「信じたい」のか
「信じたくない」のか。

さあどっちだ?

「もう信じない」
「信じたくない」
と思う気持ちの裏には、
もうこんなショックを
受けたくない。
って思いもあるかもしれません。

でもね。

そう思って信じていなくても、
やっぱり何かあったら、
同じように
ショックを受けるんだと
思いますよ。

それは、
「信じない」
「信じたくない」
と思っていても、
心のどこかで、
やっぱりまだ期待をしているから。

心の奥の
本当のところでは、
「信じたい」自分がいる。

でも、
信じてショックを受けたくないから、
「信じない」
「信じたくない」
って言ってみて、
その言葉を
自分にも言い聞かせている。

そもそも、
悲しいとか、
辛いとか、
腹が立つとか、
そんな感情と、
信じる、信じないという行為は、
全く別物で、
リンクなんてさせなくていいのです。

自分が勝手に、
その感情と行為を
結び付けているだけ。

もうそれ、
やめませんか?

心の奥底で、
かすかにでも、
「信じたい」
って思っているなら、
信じておけばいい。

だって
結局同じくらい
ショックをうけるんですよ。

同じくらい
腹を立てるんですよ。

だったら、
もうどっちを選択しようと、
同じじゃないですか。

疑う自分がいる、
でも信じたいと思う自分がいる。

「信じたい」

そう思う気持ちがある限り、
信じましょ。

信じてあげましょ。

それは、
自分の心の中で、
「信じる」と決めること。

そのかわり、
それは、
あなたの勝手な「信じる」
だから、
その想いで
子どもを縛らないこと。

ほとんどの子は、
そうやって親が
勝手に
でも本気で自分のことを
信じているのに気づいたら、
そうそう悪いことは
できなくなります。

でも、
本心では信じたいと
思っているのに、
「もう信じない」
「信じられない」
って子どもに伝えてしまったら、
その子にとって
歯止めはなくなります。

自分は親に
信じてもらえない存在なんだ。
じゃあもう何をしてもいいや。

そう感じて、
勝手に暴走していくことだって
あるのです。

どうか子どもを
信じてください。
どんな時だって、
まずは味方になってください。

その想いが
子どもを守り、
育てていきます。

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