わがまま

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お子さんが
わがままを言っている。

そう感じて
「わがまま言っちゃダメ」
って叱っていません?

それ、本当にわがまま?
あなたが望んでないこと
だから、
わがままだと決めつけてない?

そうして
頭ごなしに、
「ダメ」
って言ってない?

そもそも
わがままが
どうしてダメなのか、
考えたことある?

もしかして、
自分もそうだったから。
という理由だけで、
わがままがいいか悪いか、
それが本当に
わがままなのかどうか。
も考えずに、
なんとなく適当に、
自分と合わない考え方を、
「わがまま」
と認定して、
バッサリ否定してきたなら、
今すぐやめた方がいいと
おかんは思います!

それって、
子育てコーチングとは
対極にある接し方。

そもそも
子どもの気持ち
とか、
自分とは違う考えや行動
とかを
全く受け止めていない。
ってことだから。

子育てが怖いのは、
あえて考えなくても、
その時の気分や、
自分が育てられた通りに、
無意識にやってしまっていても、
なんとなく育てていけること。

そして、
親の力が強ければ強いほど、
子どもはその下で
反発もできずに
その中に
飲み込まれていくので、
子どものためにならない
子育てをしていても、
気づかないことも多いのです。

ある程度子どもが大きくなって、
親に反発できるくらいの
力をつけて、
反発しだして
ようやく気付くことも
多いのです。

わがまま。
って
我がまま。

自分の気持ちを
そのまま出してるってこと。

それ自体は
いいとか悪いとか
判断する対象ではありません。

だってその人がそう思った。
ってことは
事実だから。

そして、
コーチングで認めようとしているのは、
この
相手が今感じている
気持ちや考え方や行動そのもの。
事実の部分。

だから、
子どもの中から
それが出てきた時点で、
それはいい。
とか
それはダメ。
とか
判断するものでは
ないんです。

なのに、
ここでダメって思ってしまう人は、
自分自身が、
「これを言ってもいいだろうか」
「こんなこと言って相手はどう思うだろうか」

何も言われてないのに、
相手の反応を気にして、
強いられていないのに、
自分の気持ちを我慢している人が
多いように思います。

あるいは、
自分の気持ちを言って、
反対されたり
否定されたりした経験から、
「もう言わない」
を選択してしまったのかも
しれません。

でもね。

気持ちを言ったからとて
相手がそれに
従わないといけないわけでもない。

気持ちを言ったからとて、
それがいつも通るわけでもない。

通らなかったことにばかり
着目して、
トラウマになっている場合では
ないんですよね。

実は、
言えば通ること、
言えば聴いてもらえること、
言えば叶うことも
たくさんあるのですから。

ほんの少しの、
自分の通らなかった体験から、
自分自身が
自分にたいしてわがままを
許さなくなると、
我が子の我がままを
許すことができず、
頭ごなしに
「ダメよ」
と言ってしまう。

そんなことも
起こってきます。

自分の気持ちのままを
相手に伝えることは
悪いことではありません。

それが通るか通らないかは
別として、
きちんと自分の気持ちを
自分の言葉で話すことは
とても大切だし、
我慢しつづけていると、
いずれ
自分の本当の気持ちが
どこにあるのか
わからなくなってしまいますからね。

子どもが自分の気持ちを
そのまま出すことが
悪いことじゃない。
ってわかった。

でもうちの子は、
それが通るまで
ひたすら頑張り続けるから、
やっぱり叱ってしまう。

そこは、
しっかり対応していくところですよね。

子どもがどうしたいのか、
言ってきたら、
まず「聴く」。

とことん聴いて、
本人の気持ちを
そのままで「受け止めて」
理解する。

そのうえで、
親として
できること、
できないことを
できるだけいつも同じ線引きで、
きちんと示し、
できないことは、
ちゃんと説明して、
できない。と言う。

ここを面倒臭がって
「ダメなものはダメ」
しかいわなかったり、
「そんなわがまま言わないの!」
とかで片づけようとするから、
子どもは何でダメなのかがわからず、
全力で何とかしようとするでしょう。

ここで
騒がれたり、
しつこく言われたら
根負けして、
言う通りにしてしまうと、
子どもは
駄々をこねたり
しつこく言えば、
思う通りになる。
と学習していくでしょうね。

子どもが理解する、しないに
関わらず、
根気よく「聴く」「認める」「説明する」
を続けていくこと。

1回や2回や5回や10回で
子どもが素直に理解できるように
なるわけでは
ありませんし、
お互いの信頼関係ができて、
きちんと話し合いが
できるようになるまでは、
し続けていくことになる作業です。

とても根気のいること。
そして
たくさんのモヤモヤを
抱え続けていくこと。

でもね、
子育てってそういうものだと
おかんは思っていますよ。

子どもがどんどん
親の言うことに
耳を貸さなくなるのは、
もしかしたら
そういう根気のいることをせず、
その時の気分で
ゆらゆら動いて対応している、
親の接し方のせいかも
しれませんね。

そうならないようにするためには、
とにかく
「聴く」
ことと
「認める」
こと。

そして、
自分の中に、
自分なりの考えを持ち、
ブレずに接していくこと、
毅然とした態度が
取れる人に
自分を成長させていくこと。

そのためには、
子育てコーチングのような
対話スキルを学び、身につけ、
同時に
徹底的に「考える」ってことも
身につけていった方が
いいと
おかんは思っています。

私はどう思うの?
私はどうしたいの?
私はどうなればいいと思うの?
そのために私は何をするの?

感情にまかせて
子どもにぶつける前に、
自分の中で
しっかり考えていく力、
つけていきましょ。

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