親と子の交換条件

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先日、
再びの友達の泊り禁止となった
我が家です。
「再びの、出禁ってどうよそれ」
  

それから数日しか
経っていないのに、
次男が訊いてきました。

「なぁ、泊り禁止っていつまで?」

そう言えば今回は、
いつまで
って期限言ってなかった。

「どうしたん?」

「中学の友達が泊まりに来たいって
言ってるねん。
あ、髪染めた子とは違うメンバー」

う~む。。。。

おかん、しばし悩む。

もともと怒っているのは、
その、うちの洗面所で
髪を染めた本人に対して。

ただ、止めなかった次男にも、
腹は立てているけど。

とはいえ今は
春休み中。

中学時代のメンバーなんて、
もうみんな別々の高校に行ってるし、
こういう時しか
会えないんだろうなぁ。

そこを厳しく
「あかーん」
って言うのはどうかという気がするなぁ。

ただ、安易に、
じゃあ別メンバーなら。
とか
張本人がいないなら。
とかになるのも、
あんまり嬉しくはないのが本音。

う~む。。。。

子育てで直面する
あれこれって、
本当にどれが正解。
なんてものが、ない。

自分で考えて、
自分で答えを出す。
そして、その答えを出した自分を
信じるしか
ないのです。

人の答えで行動すると、
もっとモヤモヤや
迷いは消えませんからね。

今回おかんが取ったのは、
交換条件を出して
許可するというもの。

実は前々から
ずーーーーーーーっと
次男には言いつづけているものの、
行動してくれていないことが
あります。

それは、
自分の部屋以外に
放置している
自分のものとゴミの
片づけ。

長男が家を出て、
一部屋空いたのをいいことに、
友達が来るたびに、
その部屋を
自分の部屋の
納戸兼ゴミ箱がわりに
使っています。

それでも自分の部屋が
まぁまぁひどい
散らかりよう。
ってのはどうよ。
って思うけど。

しかも、
おかんがせっせと片づけて、
スペースができるとすぐさまそこを
占領していく。

だんだん
おかんの片付けの
モチベーションが
失われてきていたところです。

次男のゴミ置き場を作るために、
片づけてるんじゃなーーい!

言いつづけているけど、
あるときはテスト勉強で忙しく、
またあるときは
バイトで忙しく、
どちらもないときは、
友達が大量に泊まりに来たり、
昼過ぎまで寝ていて、
夜遅くまで遊びに出かけているので、
全然片づけている暇がない。

でもおかんも
もう本当に
我慢の限界だったので、
今回はそれを
交換条件にすることに
しました。

交換条件って、
いろんな場面で使えそうだけど、
いくつか気をつけていることが
あります。

それを守らないと、
交換条件そのものが
成り立たないから。

ひとつは、
交換条件で出したことが
守られなかったときには、
引き換えに許可しようとしていたことを、
絶対に認めない。
ってこと。

ここを崩すと、
そもそも交換条件が成り立たなくなり、
子どもは
守らなくても
許されるんだ。
と学んでしまいますからね。

もうひとつは、
相手が望んでいることを
言ってきたときでも、
毎回は交換条件をつけないこと。

そして、
つける条件の内容は、
期限や行動を具体的にすること。

我が家では、
子どもが言ってきたことは、
すんなり認めることが
大半です。

基本的には、
子どもの意見を
きちんと尊重しようと思っていますから。

ただ今回のように、
直前に「ダメ」って
言っていたことに対して、
本人から交渉がありましたし、
こちらもこのところ
解決できなくて困っていたことが
あったので、
交換条件にすることを
決めたのです。

そしてその内容を、
「具体的に」して、
決めました。

泊まりに来る前日までに、
長男の部屋に置いたゴミと荷物を
片づけること。

漠然と、
「勉強する」
とか
「お手伝いする」
とか
「ゲームの時間を減らす」
とかだと、
「してるやん」
と言われたら終わりですからね。

明らかに、
期日までに達成したかどうかが、
はっきりわかる内容に
しています。

それと、
決めた内容を、
勝手に増やさない。

これはよくやってしまって、
息子たちに
ブチ切れられて
今はもうしていないのですが、
「部屋のゴミとか放置した服を片づけること」
とか言っておきながら、
「あ、リビングにあるのもね」
なんて言った日にゃ
「それは条件ちゃうやん!(怒)」
って言われ続けてきたんですよ(泣)

そりゃそうでしょ。
こちらは、
「片付けならここもね!」
って安易に思うかもしれないけれど、
向こうにとっては、
「条件増やされた!」
ってことだからね。

やってると、
信用失います。

まるで、
低いハードルを見せておいて、
いざ走り始めたら、
高いハードルに
取り換えるようなもんで、
裏切り行為ですからね。

親がそれをしていると、
子どもはそれを
学んでいきます。

あとね、
交換条件のどちらも
親から提示したりはしない。
ってことです。

「宿題を終わらせないと、
家族旅行はなしだからね」

そもそも、
宿題が終わらなかったとて、
本当にその子だけ
家族旅行から除外なんて
できないんだから
それを交換にすべきではないです。

これ、、
高校生くらいになってくると、
本当に本人は
家族旅行に行きたいのかどうか。
っていうことも
出てきますから。

「じゃあオレは行かない」
って言われたら、
交換条件どころでは
なくなりますよ。

交換条件を多用すると、
子どもも親に対して
交換条件を
突きつけてくるように
なる可能性があります。

だから本来は、
それを日常的に
使わないほうがいいと
おかんは考えています。

お互いに
望みはそれぞれ。

子どもの希望に、
できるだけしっかりと
耳を傾けて、
一緒に考えて、
その気持ちを尊重する。

それを続けていけば、
いずれ子どもも、
親の言葉に耳を傾け、
考えてくれるようになると、
おかんは考えています。

使うときは、
きちんとその良し悪しを
考えてから
お使いくださいね。

「で、何人くらい来るの?」

「う~ん、7、8人かな」

!!

モノのないスペースが
2畳くらいしかない
次男の部屋に
毎回なんでそんな人数が
入れるのか
おかんには謎です。

空気、薄くならない?
酸欠のイメージよ(笑)

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