先生、学校へ行けません!

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金曜日の朝、
なかなか起きない次男が
やっとこさ起きてきたのは、
7時40分過ぎ。

8時10分くらいに
家を出る次男にとっては、
ギリギリの時間です。

なんてったって、
洗面所にこもって
身支度を整えるのに
時間がかかるからね。

しかも、
朝起きてから
ようやく弁当箱を
回収できました。

受け取って、
洗って、
拭いて、
また詰める。

ここんとこずっと、
この繰り返しです。

ちゃんと夜には
出してほしいのよ。

おかんの希望は
伝えていますが、
今のこの状態で、
間に合っているだけに、
次男にはなかなか
伝わりません。

多分弁当を作るのは、
年内で終わりだろうと
思うので、
自分を励まし、
何とか頑張ろうと
思っています。

何とか弁当も
詰め終わり、
準備ができたところで、
次男が訊いてきます。

「あれ?制服は?」

あぁ
今朝2枚洗ったなぁ。

おとといの分、
出さずに溜めてたよね、キミ。

でも、
入学した時に
3枚買ってるから、
あと1枚は、あるよね?

だから大丈夫だと思って、
おかんは洗濯機を
まわしたんだけど。

そしたらなんと、
あと1枚は、
友達に貸してました。

なんでそんなことすんねん(怒)。

いや、
貸してあげるのは
悪くはないんだろうけど。

ちゃんと洗濯のサイクルが
まわっていたら
1枚は完全に予備になるからね。

でもな、
こうやってキミは
しょっちゅう1回洗濯を
飛ばすやん。

せめて、
友達に貸して
2枚で回しているなら、
洗濯に出すのを飛ばすなよ。

でも次男、
そんなことくらいでは
へこたれません。

「届けを出したら
体操服で登校できるから、
そうするわ。」
と余裕をぶちかましてきた。

そんなルールあったんか(驚)!

おかん、3年間知らんかった。

だけどさー
体操服も、洗濯機の中よ。
残念ですけど。

キミ、それも出したよね。
珍しく、
体育があった後すぐに
洗濯に出したよね。

全部まだ
水につかってますけど。

とうとうここで、
次男、絶体絶命。

これまでの次男なら、
制服がない。
って段階で
あっさり休むことを
決めてたはずなのに。

中間テスト前なのか、
欠席日数を増やしたくないのか、
真意はわからないけど、
とにかく登校しようとしている!

こんな次男、
始めてみたー!

こんな状況の中で、
おかんはちょっぴり
感動してました。

別に、
学校に行けたらOKで、
行けなかったらダメとか、
思ってないんです。

行かないなら行かないで、
それが本人の意思なら、
ちゃんと理由を聞いて、
理解したら、
そりゃしょうがないよな。
って
受け止めますもん。

だって、
学校に行くのは、
子ども自身ですからね。

今日は行くのか行かないのか、

本人にいつも委ねています。

もちろん、
義務教育は、
行って教育を受ける義務があるんだよ。
とか、
高校は行かないといけないのではなく、
自分で行く意思を持って
入学しているから、
行くことが前提だけど、
そのうえで、自分で判断しなさい。
とかは、
常々考えているし、
本人に伝えてもいます。

だから今回も、
次男が「じゃあ今日休むわ」
って言ったら、
そうか、休むって決めたんだな。
って
そのまま受け止めていたと思う。

それが、
体操服ででも、
遅れてでも、
行く。

って言いだしたので、
おぉすごいなぁ。
と思ったし、
意識が変わったんだなぁ。
って感じたし、
そんな次男を
できるだけ応援してあげたいな。
って思いました。

この状況で
おかんができることといえば、
できる限り早く、
制服を乾かすこと!

そうこうしているうちに、
洗濯機がピーピー鳴って
洗濯が終わりました。

朝ごはんをいったん止めて、
急いで洗面所に行き、
洗濯機の蓋をあけたおかんが
そこで目にしたものは・・・・?

洗濯物に
びっしり絡みつく
紙屑!!!!

なんでやー!
なんで今日やねん!
入れる前に、
体操服のポケット
確認したやないかい!

ファストフード店のクーポンやら、
レシートやら、
一式回収したはずなのに!

まだ残ってたとは!

もはや、
どこに何が残っていたのかは、
全くわかりませんが、
どうして急いでるときに限って、
こんな仕打ち・・・(誰が?)

でもおかんは
そんなことで
立ち止ってる場合ではない!

せっかく次男が、
遅刻してでも行く。
って言ってるんだから、
それはなんとしてでも
応援したい!

洗濯物の中から、
制服を1枚取り出し、
おかんはアイロン台に
急ぎます。

高温のアイロンで、
乾かす大作戦です。

制服のシャツなんて、
薄っすいですからね。

縫い目以外は、
なんとかいける。

ちょっと時間は
かかったけど、
いつもより
パリッと仕上がりました。

普段はアイロンを
かけたりしてないからねぇ。

その間に次男は、
自分で学校に電話してました。

担任の先生に
つないでもらったらしく、
「えっとぉ、
この間〇〇にぃ、
制服を貸したらぁ、
残り2枚になってぇ、
それを一度に洗濯に出してしまってぇ、
今乾かしてるんですけどぉ、
1時間目の途中くらいに
遅れて行きます。」

きっと体操服はあるかって
聞かれたんでしょうね。

「それがぁ、
昨日体育でぇ、
それも洗ってしまったからぁ、
ないんです。」

先生も
頭抱えてただろうな(予想)。

しかも笑えるのが、
この電話を、
おかんに聞かれたくないのか、
ベランダに出てやってたんだけど、
戸が開けっ放しだったから、
まる聞こえ。

っていうか、
ベランダに出る意味、ある?

戸を閉めて、
ベランダに出たって、
だいたいいつも
聞こえるんだぞ!

とにかくこれで、
学校への連絡も
できた!

おかんはまだ
アイロン片手に
必死で乾かしてたんだけど、
本人はこれでOKって
安心したのか、
鼻歌歌いだす(えっ)。

あれ?
今必死なのは、
おかんだけなのか?

なんともスッキリしないけど、
とにかく乾かすことに
全力を注いで、
いつもより30分くらい遅れて、
なんとか次男を
送り出しました。

そしてその後、
他の洗濯物を干し、
床に大量に落ちた紙屑を
掃除し、
ようやくおかんも
落ち着きました。

もういい加減にしてくれ。
って毎回思うけど、
切り抜けてしまえば、
あっさり忘れる(笑)。

そして、
ネタにできて、
満足する(笑)。

一日経ってみれば、
もはや懐かしい思い出の一つです。

その時は、
大変だけどね。

飽きもせずに、
何度か繰り返すよね。

それでも
笑い話に変えてしまえば、
まぁいいや。って
思ってしまうんだよね。

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