そこ、怒るところじゃない

Pocket

昨日の朝次男に、
共有スペースである、
廊下、洗面所、リビングに
散らかっている私物を
片づけてほしい。
と伝えました。

期限は
おかんが帰宅する夕方までに。

もちろん次男は
まだ寝ているので、
LINEでです。

昼頃そのメッセージを
読んだことを確認したのですが、
夕方帰宅すると、
家の中はそのまんま。

そうなるとだいたい、
次のパターンは、
「言ってたのになぜしないの?」
だったりしますよね。

でもよくよく考えれば、
おかんが言う。
イコール
その通りにしなくてはいけない。
ではないはずです。

おかんは、
共有スペースに
次男のものが
大量に散らかされているのが
嫌だから
言っているのですけど、
次男には、
次男の気持ちがあり、
次男の都合があり、
次男のペースがあるわけだし、
共有スペースに
自分のものが散らかっていても、
嫌にはなっていない。

おかんが嫌なことを
子どもは絶対に
やっちゃいけないわけでは
ないですよね。

おかんがいう事を
子どもは聞かなければ
いけないわけでも
ないですよね。

っていうか、
そもそも
子どもが親のいう事を
聞くのが基本ではないのですからね。

言ったんだから、
ちゃんとやってよ。

は、
相手の都合や気持ちを考えない、
ある意味横暴な物言いだと
思うのですよ。

こっちが言ってるんだから、
いう事を聞け。

って、
一体何様?
なわけです。

逆に
言われる立場になったとき、
あなたはどんな気持ちなのか?
です。

きっと、
こっちの都合も考えずに、
言うだけ言って。
って、
ぶつぶつ文句が
出てくるのでは
ないですか?

自分は子どもに対して、
してほしいことを
子どもの都合を考えずに言って、
聞いてくれないと、
文句を言い、
逆に子どもに何か頼まれたら、
こちらの都合を考えないと、
文句を言う。

これでは
お互いいい関係なんて、
築けるわけもありませんよね。

でも、
こういうことが、
片づけだけでなく、
行動習慣や、
勉強など、
ありとあらゆる場面で
起こっているはず。

そりゃー楽しくないに
決まってます。

文句どころか、
そこで逆上してみたら、
きっと大ゲンカに
発展するでしょう。

発展させたくは
ないけど。

もしもそうなったら、
当初の困りごとどころではない状態に、
なってしまいますよね。

笑いごとでは
済まされないことに
なってしまうことも
あるでしょう。

それでも
怒りを子どもに
ぶつけたい?

それでもしつこく、
いう事を聞かせたい?

それでも、
自分では感情を止められない。
という言い訳で、
もっと嫌な気持ちになるような
トラブルを引き起こしたい?

どう冷静に考えても、
感情をぶつけて
解決できることなんて、
ひとつもないのです。

穏やかに言えば
いう事を聞かず、
最後に雷を落とすと
やっという事を聞く。

これ、
子どもの都合を無視して
こちらの言いたいことだけを
ぶつけているから
子どもがいう事を聞いてくれないのに、
それを無視して、
とにかく力ずくで
なんとかいう事を聞かそうと
しているだけ。
なのですよ。

穏やかに言おうが、
厳しく言おうが、
懇願しようが、
子どもが自分から
その気にならなければ、
行動にはつながらないのです。

いう事を聞いてほしい。
その願い、
まずはあきらめてください。

諦めずに無理やり
押さえつけて
いう事を聞かせていたら、
いずれ、
子どもが力をつけたとき、
怒鳴っても懇願しても、
何もしてくれなくなります。
当たり前ですけど。

おかん自身こういう状態で
長くやってきたから、
あんまり偉そうには言えませんが、
でも、
やっぱり感情的に怒ることで、
いい結果に結びつくことなんて、
全くないのですよね。

そもそも、
相手の状況や気持ちを無視して、
こちらの言いたいことを
どんな風に言ったところで、
相手がその気にならなければ、
言ったことが
実行されることなんて
ないのです。

子どもの態度が悪いから。
何度言っても
聞かないから。

自分が感情のコントロールを
できない理由を
子どもに転嫁しないように。

自分の感情のコントロールは、
自分で決めて、
自分の力でやることです。

どんなに失敗しても、
できるようになるまで
諦めずに、
やり続けるしかありません。

でも、
間違ったやり方で、
自分の感情を
コントロールしようとすると、
自分が壊れます。

自分が言いたいこと、
自分が感じたこと、
それを無理に飲み込んだり、
蓋をしたり、
我慢して言わない。

というやり方は、
あっという間に限界が来て、
溜め込んでいたものが
大きければ大きいほど、
その後の爆発は
大きくなります。

それなら、
毎回ガミガミ怒っていた方が、
小出しにできていて、
まだまし。

なんて言う理由で、
コントロールをあきらめることにも
なりかねません。

でもね、
自分で自分の感情を
コントロールすることをあきらめて、
言いたい放題になってしまったとき、
あなたのお子さんは、
それを見て育つ。
ということを
忘れないでくださいね。

自分の意見が通らない時、
相手にどう対応すればいいのか。

子どもはそれをまず、
親を見て学んでいきます。

親と同じ口調で、
親と同じ手法で、
他人に向かってそれを
実行していくことになるでしょう。

親から子へは、
家族の中だからいいと
勘違いしないでくださいね。

子どもにとって、
親の行動は
すべてに対する指針に
なってしまいます。

そこに、
家族だからという区別は
つきません。

親に反発できない分、
外で思いきり
感情を暴走させることに
なるかもしれないのです。

そうならないためにも、
まずは
自分の力で、
自分が変わろうと、
決めてくださいね。

自分の気持ち、
自分が言いたいこと、
それは、
きちんと言ってもいいのです。

ただし、
言い方を学んでから。

実は、
子育てコーチングの
スキルの一つは、
こういう時に、
自分の伝えたいことを、
相手に押し付けず、
相手を傷つけず、
伝えるやり方だったりも
するのです。

おかんはこれを身につけ、
言いたいことは言うけれど、
無理に子どもを
自分の思う通りに
動かそうとは
思わなくなりました。

そして今回も。

朝からLINEのメッセージで、
片づけてほしいことは
伝えました。

でも彼は、
ゴロゴロしたかったのか、
片づけをしませんでした。

今回おかんは、
次男が片づけないのなら、
自分が
自分の納得のいく状態まで
片づけようと決めていたので、
改めて彼に
「片づけて」と言ってから
しばらく待って、
やっぱり動かないので、
気持ちよく
自分がスッキリするレベルまで、
片づけました。

次男が散らかしていたものは、
すべて次男の部屋に
ぶち込みましたけどね。

服も鞄もゴミも全部。

おかんにとって、
自分のスペースと
共有スペースは
自分が管理する場所なので、
自分が望む状態になるまで
片づけますが、
次男のスペースは
おかんの管理外なので、
どうなっていようと、
関わりません。

もちろん
全体を所有するのはおかんなので、
そこに影響が出るほどなら、
言わせてもらいますけど。

例えば床が腐るとか、
大量に虫が発生するとかね。

資産価値が落ちる行為は、
全力で止めます。

その時は、
怒るのではなく、
冷静にどうなるかを説明して、
次男に理解してもらい、
今自分がやっていることが
どれだけマイナスかを
知ってもらいます。

それでも改善されないなら、
一緒には暮らせないので、
別々に住むことを
提案するかもしれません。

もう怒鳴ったり、
脅したり、
泣き落としたりは、
しないのです。

これからも、
子どもの都合を無視して、
怒鳴ったり
脅したりを
続けますか?

いつか子どもからの
反撃がくることに
怯えつつ。

それよりも、
思うとおりには
ならないことも多いけれど、
穏やかに暮らしていくための
スキルを
学びませんか?

« »